さよならテリー・ザ・キッド

おとなをからかっちゃいけないよ

今週の『暁!男塾』

インターネットの人は基本的にみんな漫画大好きだと思ってるし、それなりの数のサイトを巡回してるはずなんだけど、そういえば『暁!男塾』の話題って1回も読んだことないなあ。初代は同世代男子なら割とみんな読んでたはずだし、『暁!』もそれなりの年数やってるのに・・・。みんな、ネットや雑誌で話題になってるのだけじゃなくこういうのも読んでいこうよ!


まあそういうわけで安心してネタバレしますが(コミックス派の人いたらごめん!)、大豪院邪鬼の息子・大豪院煌鬼さんが今週お亡くなりになられましたよ。えー!まだ登場から3ヶ月ちょっとだよ(ちなみに掲載誌のスーパージャンプは隔週発売)!
剣獅子丸らのピンチに「男塾特号生」として駆けつけたものの、全く伏線なしの唐突な登場だったから感情移入できなかったんだけど、登場時は白センラン*1で顔を隠してたし、いきなり邪鬼の「真空旋風衝」を使うわ、それを身につけたときに祖父の大豪院鍾鬼を殺したという意味が分からないけど壮絶なエピソードがあるわ、掴みはそれなりだったんすよ。

で、旋風衝で勝ったヤツの次が重力を操る技を使う相手で、煌鬼は空中に浮かされて、しかも飛行機の乗客と目が合ったりするぐらいの高さまで打ち上げられて(書いてて頭が痛くなってくる)、「あの高さから落とされては助かるまい!」ってなってたところ、地上スレスレで「冥王炸裂波」っていう怒りの気で全身を爆発させるウルトラダイナマイトみたいな究極奥義を発動させて助かったりして、インパクトは絶大だったわけですよ。
その重力使いもあっさり倒して、次の相手がこのシリーズのラスボスの細菌使い。ちなみにこいつが細菌を操って江田島塾長をヨボヨボにしたのがこのシリーズの始まりね。まあ、ラスボスとはいえ、この勢いだと煌鬼が勝つんだろうなーと思うじゃないですか。冥王炸裂波も建物ごとぶっこわす威力がある割には、落下から助かるために使っただけで敵にはまだ使ってないし。そしたら細菌使いがさ、客席で見てる獅子丸とかの動きを止める細菌を使った上に「ここで冥王炸裂波を使えばあいつらも助からんだろう」とか言うの。そして煌鬼にも「お前の体はいま豆腐のようにモロくなっている」っていうグロい細菌攻撃を使って、胸を貫いて、あっさり殺害。えー!


大豪院邪鬼の息子」ということは、初代で敵から味方になった中では最強クラス、つまりキン肉マンII世に例えたら「ネプチューンマンに息子がいた」ぐらいの「最後の大物」クラスなわけですよ。満を持して登場なわけですよ。しかも雑魚相手にとんでもない超必殺技を出して、「こりゃ強えええええ」と期待させておきながら、登場したのと同じシリーズであっさり死ぬとは・・・。ありえなさすぎてちょっと笑ってしまったよ。
だってさー、明らかに人気がある程度は計算ができるわけでしょ?ましてや『暁!』では初代と関連しないキャラに魅力あるやつ少ないんだし。

でも「初代キャラと血縁関係あるから」「これはあっさり勝つパターンだから」と、そんなことを考えるぼくらが間違ってるのかもしれません。人気出そうだから死なない?何それ?という宮下先生の声が聞こえてきた気もちょっとします。男塾特号生・大豪院煌鬼の死は、週刊少年ジャンプのアンケート至上主義や、人気の為に記号の寄せ集めみたいなキャラがたくさん出てくる昨今の萌え漫画に対してのアンチテーゼなのかもしれません。例え人気が出そうなキャラでも、相手が強かったから死ぬ。ただそれだけです。


とか言っておいて、これで「死人を蘇らせる細菌」とか出てきたら笑うなー。

*1:四凶殺の時に桃とかが着てた、死地に赴く者だけに着用が許される男塾伝統の白い学ラン