さよならテリー・ザ・キッド

おとなをからかっちゃいけないよ

ゆでたまごVS甲本ヒロト! ジョシュ・バーネットVS美濃輪育久!

なんかキン肉マンがらみの対談を2日続けて見てしまったのでメモ。


まず20日からケータイサイト『スカパー バトルLIFE!』にて、ゆでたまご嶋田隆司先生による対談連載『肉處 しま田』がスタート!
このタイトルは天龍源一郎の寿司屋『鮨處 しま田』と嶋田先生の名前をかけてるのだろう。多分。
最初の対談相手はハイロウズを活動休止中の甲本ヒロトヒロトの分だけで全6回あるらしい(連載は週1回)。『ゆで×ヒロト』って、僕の中での神同士ですよ。ここのダイアリー名もゆで×真島昌利だし(あ、ヒロトじゃなかった!)、拾わないわけにはいかないですよ。この奇跡のドッキングはヒロトキン肉マン77の謎 (ジャンプコミックスセレクション)の投稿超人コーナーに4重人格超人「クアドロフェニア」を載せてた以来かな。

1回目ということでまず2人の出会いについて喋ってたんですけど、出会いはWWF(現WWE)の日米レスリングサミット、東京ドーム大会の時だそうです。ゆでヒストリー的にはスクラップ三太夫が終わった頃。そこで嶋田先生が天龍さん達と飲みに行ったときにヒロトが「僕らもいいですかね?」って感じでついてきて、嶋田先生が「こいつ誰や?」って思いつつも「じゃあいいよ、ここら辺に座っとき!」って邪険に扱ってたら相棒・中井先生に「あれブルーハーツヒロトやで!」って言われて、「あー、あのリンダリンダやったかぁ・・・すごい悪いことしたなあ」って思ってたらしい。「あのリンダリンダ」呼ばわり!あとは出会った頃にお互いが「こんなに若いのか」って思ってたそうです。

ゆで:『キン肉マン』ファンのミュージシャンがいるなんて思わなかったんですよね。全然世界が違うからと思ってて。だから嬉しかったですね。あと、同じプロレス好きっていうのもでかかった。
ヒロト:あのですね、『キン肉マン』って読んだことある人はみんな『キン肉マン』を好きになるんですよ。ただ読む機会がなかったっていう人もいるんですよね。でも僕らの世代だったら読んじゃいますよね。
−−−いや、厳密に言うとヒロトさんは『キン肉マン』直撃世代ではないんですけどね(笑)。
ヒロト:そうかそうか、僕はちょっと年配の方なんだよね(笑)。

ああー、ヒロトかわいいよヒロト。でも「読んだことある人はみんな好きになる」は嬉しいけど言い過ぎ!
で、ヒロトキン肉マンの出会いは「ジャンプ読んでたけどある時期から恋愛モノが入ってくるようになって、『こんなん違うなあ』『こんな男前の主人公見たくないな』って」思うようになって、そこでツアーの移動中にはコロコロコミックとか読んでたそうです。そんでしばらくしたら『闘将!!拉麺男』が載ってるフレッシュジャンプが出てきて「お、これだ!」って思ったそう。『闘将!!』や『プロレス・スターウォーズ』のあり得なさにはコロコロと共通する部分があるってことかな・・・。ちなみにフレッシュジャンプは『闘将』の人気で季刊から月間に移ったそうです。すげえな。あと編集長が中野さんなんだって。

ゆで:そういうのも好きやって言うてて。考えてることとか、全然ジャンルは違うんですけれど、「あ、この人とは考えてることとか同じやなあ」と思って。
ヒロト:そうですよね。似てますよね。
ゆで:あとオタクですしね。
ヒロト:はい。あの、なんかこう・・・決して偉く見えるような作品を作りたくないっていうか。感心されたくないみたいな(笑)。
ゆで:はい(笑)。
ヒロト:感動されるのは嬉しいけど、誉められても嬉しくないですよね。
ゆで:うん。子供に受けるもの、喜んでもらえるものをと思って作ってるから。
ヒロト:うんうん。

この『偉く見えるような作品を作りたくない』ってのは確かに共通してるなあ。この話が聞けただけでも読んでよかったー。でも子供向けで喜んでる僕らはいったい・・・とちょっと思いました。で、それをプレイボーイで連載してるのもすげえなあと思ってたらそこら辺も突っ込まれてて、

ゆで:編集サイドからは「もっとセクシーなシーンを描いてくれって」って言われるんですけど(笑)
ヒロト:そんな無茶な!(笑)

だって。そうか、たまに挿入される全くエロくないセクシーショットはゆで先生の意志じゃなかったか・・・良かった・・・。あれをエロいと思って描いてるのかと・・・と感慨深くなったところで次週に続く。内容濃いので次も楽しみー。



続いて21日発売の雑誌『kamipro』では「ジョシュ・バーネット×美濃輪育久 奇跡のマッスル・ドッキング!リアルプロレスラー対談実現!俺達の合言葉は友情・努力・勝利!」と題した奇跡の対談が。

余談ですが今月の『kamipro』にはキン肉マンになり損ねた男・平田淳嗣インタビューも載ってるよ。なんでもタイガーマスクブームの2匹目のドジョウってことで「キン肉マンにならないか」って言われたんだけど、その時点では権利関係が全くクリアされてなかったんだと。
「ビックリしましたね。嫌ですよ、そんなもん」(平田)


前半はこの2人ということで「格闘技のリングでいかにプロレス魂を出すか」みたいな話が多かったんだけど、後半は2人に共通するもうひとつの要素として漫画の話へ*1


ジョシュが美濃輪さんを『北斗の拳』のキャラに、美濃輪さんはジョシュをキン肉マン超人に例えるという話では

ジョシュ:近い感じがするのはアインかなぁ。でもミノワはミノワなんだよねぇ(笑)。
美濃輪:(数分間、熟考)・・・え〜、やっぱりなんか・・・ちょっとテリーマンっぽい感じですかね。
ジョシュテリーマン!いいねぇ、僕も大好きだよ。

以前、美濃輪さんはPRIDEウェルター級トーナメントの頃にも「格闘技通信」でキン肉マン話をしてたんですけど、その時は「長南さんはピラニアだからアトランティスダン・ヘンダーソンアメリカ人で正統派だからテリーマン」って言ってたのに・・・。アメリカ人はみんなテリーマンかよ!でもまあジョシュの方が金髪だから近いか。

さらには「ケンシロウキン肉マンが闘ったらどうなると思いますか」という質問には、

美濃輪:ああ、それは子どものときから考えてた大きなテーマですね(真剣な表情で)。
ジョシュ:ホントニ?(中略)北斗神拳経絡秘孔をつけばいいんだから、ちょっと触っただけで勝てるよね(笑)。キン肉マンが勝つのは大変なんじゃない?
美濃輪 いやいやいやいや!触らせないで勝てばいいんですから(あくまで真剣に)。だから・・・屁ですね。屁で攻撃しますよ、キン肉マンは。
ジョシュ:ヘ?・・・あ〜、オナラ(日本語で)!ボクもキン肉マンだったらそうするね(笑)。
美濃輪:確実に勝てますね。屁のつっぱりは・・・。
ジョシュ:イランデスヨ!

大人ってなんだろう、みたいなことを考えた対談2連発でした。こういう大人になりたいなあ。テリーマンの良さが分かってくれば大人かというとそれだけではないんだよ。

*1:ジョシュのオタ度に関しては何回も紹介してるけど『ジョシュ・バーネットinアキハバラ』は必読!