真琴VSメカマミー
無気力ファイター真琴の続報です。
メカマミー戦は注目度が高かったようで、試合を控えた真琴はサムライの「インディーのお仕事」という番組で対メカマミー戦の特訓を取材されたようです。ウチはサムライ見れないんですが、ネット(というか2ちゃんの真琴スレ)で得た情報によると内容はこんな感じだったらしい。
- 取材に来たキャスターのピエール(カラス)にビビり逃げる
- プロレスラーになろうとした理由はプロレスが好きだから
- 佐野直や菅原伊織といったドインディーの選手も知ってる
- 毎日サムライTVを見てる
- 一番好きなレスラーはWWEのトリッシュ。
- ちなみにイメージ検索。そうか、これに憧れてるのか・・・遠いな・・・。
- メカマミー対策は鈴木みのる戦をヒントに水をかける作戦を考えてる
- どのくらい基礎体力があるか見せるため仰向けになりV字の腹筋運動するがガチで床に頭を打つ
- メカマミー戦の特訓その1・ロケットパンチ対策として自分に向けて投げられた丸めた紙を避ける特訓(なぜか落ちて転がる紙を追いかける真琴)
- メカマミー戦の特訓その2・メカドリルのレプリカを使い槍特訓。ドリルをかわしつつ相手に近づきペットボトルの水をかける(さくらに顔面を突かれながらも意外な飲み込みの早さでクリア)
- 最後に蚊の鳴くような声で「よし」と気合いを入れる
- ピエールに質問されるたびにいちいちさくらの顔を見る
期待通り!いいぞ!
というわけで10月15日、東京は千本桜ホールにて遂にメカマミー戦。
僕は行けなかったので、いくつかの観戦記録や週刊プロレス携帯サイトの試合結果速報などを参考にまとめ。
観衆は102人。普段は使わない控え室の壁をブチ抜き、席も2列分追加されてた盛況ぶり。
真琴は入場式で挨拶するも、週プロ携帯サイトでの速報には「声が小さくて何を言ってるか分からなかった」と書かれていました。いちいちおもしろい。こちらの観戦記によると「『死にたくないです…』(私にはそう聞こえた)」だったそうです。聞こえたら聞こえたでおもしろい。
真琴VSメカマミーは全3部のうち第1部の第3試合、時間無制限1本勝負。
博士(メカマミーセコンド)「今日の相手はお前か?うーん、今回メカ軍団もある意味最強の敵を迎えたということか。せいぜい頑張って最短記録でも作ってくれ!」
メカマミー入場、ドリルを回転させて会場を恐怖のどん底に。
真琴入場、意気込みマイクで「(メカマミーの弱点の)水、忘れました…」。
試合開始。
会場からは大「マコト」コール。メカマミーはメカドリルを投げ捨て、なんと正々堂々と力比べをアピール。これに応じた真琴、力比べからエルボー連発、ドロップキック。
メカマミーがついにドリルを持ち出すと真琴は逃げ回り、客席を巻き込んで追いかけっこ状態になるが、ドリルをダッキングで防御した真琴、おもむろに舞台裏へ逃げ込み、サムライの取材時に手に入れたであろうミニドリル(画像)を持ち出しチャンバラを挑むも、サイズの違いもあってアッサリと吹っ飛ばされる。
場外戦を経て、マットに落ちていたメカマミーのメカフィストを拾い、装着する真琴。なんとメカマミーに向かって掟破りの逆ロケットパンチを繰り出すもカウント2.9!
メカフィストを取り返したメカマミーはロケットパンチを発射するもレフェリーに誤爆、動揺するメカマミーをスクールボーイで丸め込み、さくらえみがマットを叩く!しかしギリギリで返すメカマミー!
落ち着きを取り戻したメカマミーはようやくロケットパンチを命中させ、カウント3。
まあ敗れはしたものの、フリー記者の須山さんのブログによると「メカマミー史上でも屈指の名勝負」だったそうで、代表のさくらえみも日記で「メカマミーvs真琴は奇跡の試合。真琴が一気に2年くらい成長してしまった感じでした」「ドロップキックは一回やると受身でおなかが痛くなってしまい、ほかの練習ができなくなってしまうので、未だ練習すらしていません。あれは奇跡の技です。我が目を疑いました」と絶賛。ドロップキック出しただけでそこまで・・・。
とりあえずハッピーエンド・・・と思いきや、メカマミーは試合後も暴れ出し、セコンド総出で止めようとするも、チェリーに標的を定めるとメカドリルで攻撃し、満足して博士とともに退場。
そしてチェリーが「真琴、もう少しで勝てそうだったじゃんか。これでいいのかよ!?リベンジだよ!」と訴え、真琴・チェリーVSメカマミーのハンディキャップマッチが第2部の第1試合で急遽決定!ははあ、人気者の真琴なのに事前発表の対戦カードでは1部にしか名前がなかったのはこういうことか・・・などと思ってはいけない。
というわけで第2部。
「真琴ちゃん!これから髪ボサボサの変な生き物が出てくるけど、怖がらなければ大丈夫!勝てる!」と真琴を勇気付けるチェリー。
試合開始。またしても客席からは「マコト」コール。
メカマミーはグルグルまわってダブルラリアットを狙うが、しゃがんでかわすマコチェリー。さらにはメカマミーの平衡感覚機構を破壊すべく、2人でで両腕をホールドして更に回転を加えるも、勢いに耐えられず吹っ飛んで自爆する真琴。
しかし第1部に続き再びメカフィストを奪い取り装着した真琴をチェリーが肩車し、ハイアングルからのロケットパンチ!しかし距離が足らずに不発!
メカフィストを取り戻したメカマミーはパンチからチェリーにドリル攻撃。真琴は蹴りでカットに入るものの、自らの足を痛めて悶絶!
チェリーにロケットパンチからフォールするメカマミーだが、レフェリーの腕を捕まえてカウントを阻止するズルい真琴。予想以上の健闘を見せるも、その後に吹っ飛ばされて簡単にKOされる真琴。その間にチェリーがロケットパンチから3カウントを聞いた。
「残念だったな!次は3人でくるか?また会おう」と上機嫌で去る博士。
「何やってんだよー!」とカットに入らなかったことに文句をつけ、泣きながら姿を消すチェリー。
チェリーをオドオドしながら追いかけるように去る真琴。
to be continued・・・なのか!?
まあ2試合とも3分程度の試合ですが、試合経過を見たら分かるとおり内容は濃かったようです。
普通のプロレスを見ても起承転結がない試合なんてザラなので上出来なんでは。というか新人かつ対人恐怖症ということを考えればミラクルな出来だと思います。
ちなみに普段のアイスリボンはメカマミーみたいなのだけではなく通常の試合も評判いいし、「これを見たら通常のプロレスが見れなくなる」という評価も聞くし、興行としても完成度が高いみたいですよ。プロレスに関しては現場離れして久しい僕ですが、真琴を含め一度見に行ってみようかな。
最後に試合後の真琴のコメント。
「(メカマミーは)機械なのであまり怖くなかったです…」
驚愕!対人恐怖症はメカ相手にはあんまり関係なかった!じゃあ成長したわけじゃないのかよ!