さよならテリー・ザ・キッド

おとなをからかっちゃいけないよ

マッスル牧場classic 第1回

低迷が叫ばれるプロレス界で、一部から熱い注目を集める興行がある。その名は「マッスル」。 時にはリング上でレスラーが突如スローモーションになったり、時には他ジャンルの興行に会場を奪われ、 時に会場ぐるみでドッキリを仕掛ける。演劇をはじめ、 様々な手法をリングに持ち込み、その新しさで観客の大爆笑を誘ってきた「マッスル」が放つ全く新しい形のプロレスバラエティ番組、 それが「マッスル牧場classic」

マッスルがついに地上波に!ということで、テレビを必死にいじったら実は自宅でもテレビ埼玉が見れることが判明したので視聴。
いやー、すごかった。プロレスの試合をいっさい中継しない、とは聞いてたんですけど。


序盤は普通に道場での練習風景を取材し、「どうしてレスラーになろうと思った?」等の質問にマジメに受け答えするマッスル戦士たち。売れないけどスターを夢見て頑張っているレスラーと、それを支える鶴見亜門(超いい人)、みたいな雰囲気のドキュメントに。
初回なのでこんななのかな?と思いきや、「我々が埼玉のプロレスを盛り上げていきます」みたいなまとめで10分で終了。スタッフロールまで流れてしまう。

その後は坂井と鶴見亜門(今林久弥)の
「ちょっと短かったかな・・・あとどれぐらいあるの」
「あと15分ぐらい余ってます。初回なんでなんとか30分やる体裁だけでも整えないと」
「もう1回エンドロール流そうよ。さっきはエンディングテーマがロック調だったからダメなんだよ。もっとゆっくりした曲で尺を稼ごう。それでは、また来週〜」
という感じのトークを中心に進行。2人が話してる間、画面はスタッフロールの最後の画で止まっており、2人の声と字幕だけで進行するという超荒技。そして本当にまた流れるスタッフロール(しかもゆっくり)。

こないだ(マッスルの母体である)DDTの方の試合を見に行った時には、休憩開けのトークマッスル坂井
「実は地上波はいろいろ規制が厳しくて…放送前なのに『放送事故だ!』なんて言われちゃったりして。別に何かとんでもないことやったっていうわけでもないんですよ!何かやったっていうかむしろなにもやってないぐらいで」
と言ってたので、「何もやってなくて放送事故」ってことは画面がずっと白いとかそういうのかなーと思ったらまあ大体似た様なものでした。


その後もまあ色々あって、画面が埼玉のローカルCMの画面や、大喜利のお題で止まったりしたまま雑談を続けるという、プロレス番組としては画期的なものでした。そして最終的には
「クオリティの高い、メッセージ性のある熱いエンドロールがいいと思うんだよな」
という話になり、急遽エンディング用映像の撮影に。こんなにもエンディングロールの話をした番組がかつてあっただろうか。

そして道場に集まって会議をするマッスルメンバーだが、そこに遅刻してきた726と藤岡がモメて…?という、まあぶっちゃけこないだのサムライの映像の使いまわしなんだけど、画面左上には「不良レスラーが大事件を!」というテロップが入り、編集で音楽と字幕を足され、かつてのガチンコファイトクラブみたいな雰囲気に。

まあガチンコとか、ワールドプロレスリングの大仁田と眞鍋アナとか、大の大人が口論してる場面っていうのはザッピングしてる人が手を止めて視聴率稼げると思うんですよね。

そして再び「また来週」という画面で止まったまま、坂井&亜門の
「どうせなら視聴率を限りなくゼロに近いぐらいまで落とせばテコ入れとしてアールキュー(RQ=レースクイーン)呼びましょうよ、アールキュー」
テレビ埼玉の人には『おっぱいまではアリですよ』って言われてるんで」
「いいねアールキュー」
というグダグダ話で終了。


マッスル知らない人がたまたま見て面白いと思うかどうかは全く分からないけど、口論+放送事故っぽい映像で、とりあえず「なんだこれ?」っていうインパクトは残せたのではないかと。それをどうマッスルに還元させるのかはよく分からないですけど…。