さよならテリー・ザ・キッド

おとなをからかっちゃいけないよ

男2人で東京は吉祥寺にあるメイド喫茶というものに行って来た。店員さんがメイドさんのコスプレをしているお店。コスプレというか普通に制服なんですが。でもイベントの日は格ゲーのキャラのコスとか男装とか体育祭とかあるのでまあそういうお店です。個人的にはツインテールDAYというのが大変好ましゅうございます。
事前に調べたところによると吉祥寺店は本店(秋葉原)よりもオタク度数が低いらしいですよ。本店行ったことないけど。なんでオタ度が低いかって、商店街の真ん中にあるビルに入ってるからね。すぐ近くにはメンチカツで行列のできる店もあるのに。吉祥寺はカオスだなー。
看板に古着屋や漫画喫茶と並んで「5階 メイド喫茶」って割と普通に書いてあるのを確認してエレベーターへ乗りこむと、僕ら2人以外にも数人の客が。でもみんな4階に行きたいらしい。ということは僕らが5階のボタンを押さなきゃならない。狭いビルなので5階には1店舗しかない、つまり言い訳のしようがないのに押さなきゃならない。というわけで連れの31歳に押させました。ありがとう、助かった。
で、5階は1店舗だけということはエレベーターのドアが開いたらすぐ入り口ですよ。いきなりいらっしゃいませとか言われたら逃げれないなあ、などと怯えていると5階のドアが。ぱっと見は普通の喫茶店、と思ったらメイドさんが来て「いらっしゃいませー」。ややアニメ声。テンションあがるわー。
メイドさんが3人いるだけでこんなに異空間になるとは。でもメイド服着てるだけで別にエロいサービスがあるわけでもなし(当たり前)、慣れればものすごく普通のお店。あ、席ついて早々にメイドさんがフォークかなんか落として「ドジッ娘!?」とか思ったんだけどあれはサービスだったのかもしれない。わざとじゃないにしても、ミスしても萌えられるって店員にとっても客にとっても便利。
メニューは「悪魔のなんちゃら」みたいなファンタジーぽいネーミングの物もあるにはあったけど、コーヒーとかケーキはいたって普通。しかも土用の丑の日限定メニューで「うな丼セット」なんてものがあったよ。日和ってんじゃねえよ、ってちょっと思った。
客層は思ったよりは普通でした。眼鏡率90%オーバー(含む僕)だったり、常連ぽい客がメイドさんとめちゃめちゃ嬉しそうに話してたり、店員さんに水汲んでもらってる間ずっと超笑顔でじーっと顔を見つめている人がいたり、パーティースペースで催されてるのが明らかにオフ会だったり、まあそんな観察してるんじゃないって感じだけど正直そのぐらいは予想の範疇。驚いたのはOLさんぽいのや女子高生2人組がいたこと。普通の客がいるのは違和感ありまくる。
でもビルの5階だからある程度明確な意思がないと入ってこないような店だし、ひょっとしたらコスプレイヤーだったのかもしれないんだけど。女性はみんな店内に飾ってあるメイド服を興味深そうに長いこと見てたけれども、女性ならコスプレイヤーじゃなくても見入るのかもしれない。
女子高生がメイド服に見入ってるのを遠くから眺めながら「ああいう子と仲良くなりたいなあ」「おじさんが買ってあげるのに!」「でもおじさんの前以外では着ちゃダメだよー、とか言って」「でもイベントとかで大勢に見られたいんだろうねえ」などと気持ち悪いことを言っている2人組の客がいて、ここまで言えば分かるだろうけどそれは僕ら。
あと僕らより後に来て飲み物だけ飲んですぐ帰った客がいて、僕らはそれを見て「この店に何しに来てんだよ!」「普通の店行けよ!」などと憤ってたので店の客層にはすっかり馴染んでたと言えよう。


店の公式サイトはリンクすべきかなあ、とか思ったのだけど知ってる人は知ってるお店だし、行かない人は一生行かないだろうし、何より僕の視線が非常に愛がないというか、例えるならコミケに参加する層でもなく、「コミケなんて行く人気持ち悪い」っていう層でもなく、「参加する人を見てみたいから行ってみたい」っていう邪悪な見方しかできてないのでリンクは控えておこうっと。
リンクしないついでに、公式サイトから行ける各メイドさんの個人サイトについて。その中で客にストーキング行為をされたらしい人がいて、日記でそのことについて訴えてるんだけど、「私達はギャルゲーのキャラクターではありません」って言ってたのはちょっと笑ってしまった。この店で働いてそう見られるのを拒否するなよ、というおかしさもあるし、深刻な話題なんだけど「ギャルゲー」って単語が出てくることも。