さよならテリー・ザ・キッド

おとなをからかっちゃいけないよ

A「曙VSサップの話でもしようか」
B「もう今日か、早いもんだね」
A「醜い試合にはなるだろうっていうのが大方の予想だよね」
B「話題性だけというか出オチというか…まあ、色んな人がこれだけ語れるってだけで良いんじゃないの」
A「そもそもK-1作った石井館長天下一武道会をやりたい人だから、横綱とかボクシングヘビー級チャンピオン呼ぶのは方向性としては間違ってない、とは思うんだけど…」
B「そもそも曙って膝を壊して引退したんでしょ?それならローキックで膝を狙われたらやばいんじゃないの?」
A「うん、サップってローキック使わないからパンチの打ち合いかな?曙が張り手を活かしたパンチを?って思ってたんだけど、この間テレビ見たらサップがロー打てるようになってたよ」
B「うわー、じゃあサップが非情にローだけで終わらせるとかもあるんだね」
A「そんなのつまんないから見たくないけどね」
B「そもそもこの2人がK-1ルールってのがイマイチだよ」
A「力士がプロレス・総合格闘技に転向ってのはあるけど、キックボクシングに転向なんて少なくとも有名どころではいないから、どんな試合になるか想像しづらい」
B「プロレス・総合だと力士ってどうなの?」
A「第60代横綱双羽黒こと北尾光司は…さっぱりだったねえ」
B「今回の試合が決まった時に『横綱が弱いはずがない!』っていう相撲最強説を支持してる人って少なくないように見えたんだけど」
A「うん、相撲ファンに言わせれば、双羽黒は冬の時代の横綱で、同世代で他に強い力士ってそんなに居なかったそうなんだよ。そして曙はや見る側・やる側ともに認める最強力士の呼び声も高いっていうから、単純な比較はできないんだけど」
B「曙って若・貴と同時代だもんな」
A「で、北尾なんだけど、やっぱり『プロレスじゃなくてケンカだったら…』とかものすごい幻想を持ってたんだよ。160キロぐらいあるし。だけど実際、何でもアリの試合に挑戦したら血まみれのボコボコにされちゃったからね」
B「そうかあ」
A「2連敗したあとにネイサン・ジョーンズっていう現WWEの奴に勝っただけだもの」
B「他の相撲からの転向組は?」
A「まず公の場で異種格闘技に挑戦した初の力士っていうのが、たぶんティラ・トゥリ(元十両・高見州)っていう選手で、それが第1回のアルティメット大会」
B「噛みつき・目潰し・金的以外はなんでもアリってやつだね」
A「うん、当時はケンカ大会だったね(現在はルール整備済み)。そこでジェラルド・ゴルドーっていう空手家に突進していって、アッサリかわされたあとにボコられた」
B「曙も突進かわされたらヤバそうだなあ」
A「サップもデカいから打ち合うとは思うんだけどね。あ、極端なところでは初期のPRIDEで、エマニュエル・ヤーブローVS高瀬大樹というのがあって」
B「うん」
A「ヤーブローはアマ相撲世界選手権王者で体重310kg、高瀬は95kgの柔術家」
B「…体重差200kgかあ」
A「でも勝ったのは高瀬なんだよね」
B「ええー!逃げ回ったとか?」
A「うん、完全なヒット・アンド・アウェーだね。詳しいことはココを見つけたんでどうぞ」
B「…なるほど。ブーイングは出なかったの?」
A「いやあ、そりゃ出るよ。プロなんだから、勝てばいいのかよって話でしょ。でも高瀬は試合後に『重いんだからしょうがないじゃないですか』って言ってて、『ですよねー』って思っちゃったけどさ」
B「あはは。確かにしょうがない」
A「曙が例えばK-1ジャパンGPに出て武蔵とやったらそういう試合になるんじゃないかと思うんだけどね」
B「ああ、帰化してるんだから資格はあるのか。武蔵流の判定狙い戦法VS曙の“当たれば必殺”は盛り上がるかもね」
A「あの万年日本一野郎を潰して欲しかったよ」
B「それ誉めてるの?けなしてるの?」
A「余談だけど武蔵の試合って視聴率だけは良いらしいね。判定試合ってみんな最後まで見ちゃうから」
B「あのスター性の無さで視聴率男なのか。でもそれなら曙VS武蔵って視聴率だけは良さそう」
A「そこで勝った曙が、『K-1の“K”は“国技”のKだぜ!』とか言ったりしてね」
B「そもそもの“K”が空手・キックボクシング・カンフー等の立ち技の頭文字なわけでしょ」
A「そう、立ち技で1番を決める!って意味で『K-1』」
B「何でもありルールで転ばない横綱も見たいんだけどなあ」
A「寝技弱い?倒しちまえばどうにでもなる?倒れないから横綱なのだよ、というアレだね」
B「『バキ』の金竜山ね」
A「金竜山は『相撲取りが総合格闘技やるとどうなるか?』っていうことの参考には全くならないけど面白かったよね」
B「四股で顔面踏んづけたりしてたもん」
A「リアルだったのは『格闘太陽伝ガチ!』の外道山かな」
B「グローブのまま貼り手とかね」
A「やっぱさあ、曙VSサップ見てる人って、何が見たいかって言ったら力士の、それも強い横綱の試合が見たいんだよね。相撲殺法というか」
B「デカいおっさんが見たいわけではないよね」
A「実際、過去にSRSっていう番組のサイトで『2メートルオーバーの選手を集めたトーナメントがあったら見たいですか?』ていうアンケートあったんだけど、賛成意見少なかったもん」
B「それはグダグダになること見えてるなー」
A「K-1の初期に『K-2グランプリ』っていう軽量級トーナメントもあったんだけどイマイチ盛り上がらなかったのね。それは『体重軽いとKOシーンが少ない』っていう理由があるんだと思うんだけどね」
B「あー、ホーストが優勝したやつね」
A「まあ今でこそ中量級は魔娑斗のおかげもあり、盛り上がってますけども」
A「そうそう、前にスター名鑑みたいな本見てて、50音順の最初って誰だ?愛川欽也?とか思ってたらアーネスト・ホーストでやんの」
B「ああ、確かアート引っ越しセンターって、電話張で1番最初に来るようにその名前にしたんだって」
A「じゃあアートの勝ちじゃん」
B「アートはスター名鑑に載らないしホーストも電話帳に載らないだろ」

(以下、話題がズレて行ったので省略)