さよならテリー・ザ・キッド

おとなをからかっちゃいけないよ

映画「恋の門」見てきましたよ。
パンフレットにですね、枡野浩一歌人)と河井克夫(漫画家)の対談があるんですけどもね、その中で「この映画には情報量が多い」「僕が地方のサブ・カルチャー高校生だったらエンドロールで興奮する」って話をしてるんですけども、

河井 映画自体が「はてなダイアリー」みたいな存在ですかね?「はてなダイアリー」がどんなもんだかよくわかりませんが(笑)。
枡野 そこかしこにリンクが張ってある。それに反応した観客がクリックさえすれば、『恋の門』を通って世界が広がっていく。

という話に!うわー、予期せぬところで「はてなダイアリー」って文字を見るとびっくりするなあ。「よくわからない」とは言われてるものの、はてなの認知度は上がってきてるのかしら。で、その続きで

――『恋の門』は何の予備知識もなしに見ても、映画として楽しめると思う反面・・・。テーマの誤読はあり得ないけど、ディティールへの反応は観客のポップ・カルチャーへの教養次第という。
枡野 『恋の門』を構成している要素の豊かさに、残念ながら気づかないままの方もいると思うんですよ。それは仕方ないですよね。だれにも好かれようとしてる作品は、誰にも好かれないから。

と。僕もほとんど予備知識なしで見て楽しめたんだけど、それでもやっぱりエンドロール見てびっくりしたし、パンフレットを読んで「劇中の漫画バーに置いてある漫画や同人誌は全部本物で、トラック一台分ぐらいあって一部の本は唐沢俊一にも借りた」「劇中アニメはガイナックス製作、庵野秀明監督(主題歌・影山ヒロノブ)」「コスプレ界のアイドル『声』ちゃんがニャンマゲをかぶって出演」など、無駄なこだわりを知って感激。その反面、庵野秀明安野モヨコ夫妻や三池崇史市川染五郎から小森未来(新体操ヌードの人)等までが「別にその人じゃなくてもいいだろ!」というようなものすごくチョイ役で出演していたり、松尾スズキいわく「ほとんどコネを使い果たしました」「『次回作、どうするよ』って話ですよ(笑)」という無駄に豪華なキャスト陣。

というわけで、パンフレットに個人名が載ってる人の名前を羅列してみます。これで誰がキーワードになってるかだとか、ああこの人って有名なんだ、とかこんな人出てたの!?ってのが分かり、キーワードから来た人は「あの人が出てるなら見ようかな」ってなるかもしれないし。

つ、疲れた・・・。うーん、田辺誠一に気づかなかった。井口昇ってキーワードになってるんだねえ。漫画家連中の顔なんてぜんぜん知らねー。松尾妻子って奥さんかしら・・・。
あ、ついでにこんなのも載せておこう。

まさか近藤るるるまでこの映画に関わってるとは・・・。
恋の門」はあらゆる画面、そして裏にまでキーワードリンクが張られている映画ってことで。キーワードリンクから辿り着いたダイアリーをアンテナに追加することなんて正直あんまりないし、「○○が関わってる=面白い」ってことは絶対ないんだけども、「恋の門」はちゃんと面白いよ。


・・・とか必死に訴えるより「酒井若菜がエロかった」って書くほうが興味を持つ人が増える気もするけどな。あ、小島聖もエロかったぜ〜。

追記
id:magma890:20041012#p2

つげ義春さんはどこで絵を提供していたんだろう…

つげさんの名前が出てる「漫画協力」はたぶん、お店や恋乃の部屋にあった漫画を貸してくれたとかじゃないでしょうかね。絵を提供したのは河合克夫と、恋乃の漫画を担当した「刹那」って人だと思います。