さよならテリー・ザ・キッド

おとなをからかっちゃいけないよ

はてなダイアラー映画百選

僕は映画だろうがドラマだろうが青春モノが苦手で、何故ならそれはもう確実に高校時代は引きこもっていたせいであって、単なる妬みなわけです。
例えば「ウォーターボーイズ」を見ても「僕には打ちこむものがなかったなあ…」とか「友達いなかった…」とか「文化祭だとかそういうイベントの思い出がない…」とかどんどんネガティブになっていき、セーラー服を見ても劣情だとかそういうものとは違ったよく分からない感情に支配されてしまうのです。

そんなきつい思いをしながらもやはり青春モノは見てしまうわけで、明るさに惹かれて炎に身を焼かれ死ぬ蛾、こと僕が今回紹介するのはコチラ!

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いつも負けてばかりの小学生ドッジボールチーム「みなとドッジキッズ」のキャプテン・ゆっこは、父親の都合で突然韓国へ移住することになった。しかし強敵「山手ドッジファイターズ」に勝ちたい彼女は、韓国と日本の混成チームで試合に挑む。


当たり前ですが小学生にだって青春はあるんです。高校が舞台の話だと世の中とのしがらみや自意識との闘い、男と女のドロドロなど色々と要素があるわけですが、このお話は小学生なので「みんなと一緒にドッジがしたい!」ていう高純度な青春なわけです。まあ男女のアレは相手チームのキャプテンとちょっとだけそういう要素もあるにはあるんですけども、それも可愛いもんで。

この映画、文部省や東京都も推薦してるだけあって、本来は子供向けなんではないかと思います。確かに全国の小学校で上映会してもらいたいぐらい。都に続いて僕も推薦。そんな映画なのでストーリーも単純明快で、「次に負けたら練習場所も取り壊し!だけど相手は全国優勝の強豪!しかもメンバーが抜けて人数が足りない!」みたいな使い古された話ではあるけれど、「小学生が汗を流しながらドッジをやる」ていうだけで大人も見入ってしまいますよこれは。
で、王道なストーリーのまま終わるんだけど、「最後までヒネりも何もないよ!」ていう小学生なんかいて欲しくないなあ。いや、いないはず。そんなことはどうでも良くなるぐらい王道。「子供騙し」って言葉があるけど子供を騙し通せるなら大したもんでしょう。
 
ちょっと不満なのは韓国で集めたメンバーが、サッカーのゴールキーパー・ヒップホップダンサー・テコンドー少女(韓国らしさ)・キムチをつめた瓶を楽々運ぶ怪力デブ(韓国らしさその2)といった個性的な面々なのに、それを活かすシーンはワンカットずつぐらいしか無し、っていうのは何なんだろう。小学生ならずともワクワクしたメンバーなのに。
 
あと個人的にはドッジが題材というだけで自分の小学生の頃を回想し、「松本は三回まで当たってもセーフ」とかいうルールを作られ、屈辱ながらも仲間に入れて欲しくて…みたいな記憶が蘇ってきて陰鬱な気分にもなったんですが、それはあくまでも個人的な思い出なので、そういうのがない人なら純粋に楽しめるんじゃないでしょうか。要は僕は何を見てもダメだということかよ。
 

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以上、id:koichiyoungから回ってきた「はてなダイアラー映画百選」でした。
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