さよならテリー・ザ・キッド

おとなをからかっちゃいけないよ

世間に届け!美濃輪育久

PRIDE武士道3のテレビ観戦。美濃輪さんの試合ぐらいしか燃(萌)えなかったよ。あと金原にちょっとだけ。
美濃輪育久はかっこいいね。キャラ立ってるね。色気があるね。プロレスラーだね。中継では分からなかったけど、コーナーに押しつけてパウンドしてるときに「俺はプロレスラーだぁ!」って言いながら叫んでたらしい。泣ける。ブラジリアントップチームで修行しといて「プロレスラーだ!」もないと思うが、細かい事は気にしない。

で、試合後に公認サイトで行われたインタビューを見たんだけど、それも素晴らしい。(太字部分は僕が勝手にやりました)

ハイアン選手はバックからスリーパーを仕掛けてましたが、大丈夫でしたか?
美濃輪「あれは、スリーパーを取られそうになってるんじゃなくて、僕がハイアンにスワン・ネック(足首を極めるプロレス技)を仕掛けてたんです!よく見て下さい!!」
なるほど!そういう見方も出来ますね!それでスワン・ネックの手応えは?
美濃輪「結構いい所まで行ったんですけど。もうちょっとでした。」
上になった状態でハイアン選手をコーナーに押し込んでましたが、動きを封じてパンチを打つ為ですね?
美濃輪「あれは、“ミレニアム・コーナー”という僕の技です!!」
“ミレニアム・コーナー”ですか!凄い名前ですね。
(中略)
パウンドを放ちながら、「俺はプロレスラーだ!!」と叫んでいましたね。
美濃輪「試合中はプロレスラーである事が、凄く強く意識されますから。頭の中はそれで一杯です。」
ラウンド間のインターバルで、セコンドの滑川選手がキン肉マン!!」と声をかけていたのは憶えていますか?
美濃輪「えぇ、憶えてます。パワーが出ましたね!!
美濃輪さんはキン肉マンが大好きで、今回も控室に本を持っていったくらいですからね。

どうだ!という感じ。「ミレニアム・コーナー」ってキン肉マン2世の「マッスル・ミレニアム」からつけたのかしら。なんにせよ、キン肉マン好きの大人に悪い人間はいない。前から
「自選に備えてキン肉マンを読んで勉強している」
とか言ってたしな。勉強というのはきっとスピリットとかそういうものを学んでいるのだろう。ミルコに対戦アピールしてたときも
「ミルコはバッファローマンで、それを操っている石井館長は悪魔将軍」
とか言ってたし。
雑誌のインタビューでも
「マンガの世界ですけど、こんなことできるわけないじゃんってことで終わりたくないですね。で、最近、ジョジョを読んでるんですけど、スタンド(簡単に言うと超能力みたいなもん)出してやろうかなって思ってるんですよ」
と言っていたし、サムライTVでは
「俺もスタンド出せるんじゃねえか?ザ・ワールドとか!と思って部屋で叫んでみた」
「確かに叫ぶのは恥ずかしい事かもしれない。でもやらずに出来ないと考えるよりやってみる事が大事なんですよ!」
と主張。そうだ、確かに僕らは出せるかどうか試したことなんかない!他にも、なんかの選手名鑑では
「尊敬する格闘家・雲のジュウザ
と答えていた美濃輪さんには応援するしかない。
そんな名言連発な美濃輪さんなので、
http://www18.tok2.com/home/gryphon/JAPANESE/minowa/minowa.htm
美濃輪育久語録」というものまであるわけだ。
これを知人に見せたところ「押尾先生と同じ臭いがするよ」と言われてしまった。確かにかっこいいことを言うこともあるんだけど、
「右手が蛇で左手が竜、と勝手に思ってるんですよ」
あたりは、???という感じだ。天然か?天然なのか?

まあこれだけ読むとちょっとヤバそうなんだけど、試合は面白いんですよ。実績こそあんまりないけど。ガチンコなのにパイルドライバーを決めたり(画像参照)、寝技世界一・菊田早苗の技を次々と技術じゃない不思議な力でかわしまくって結局流血TKO負け、とかドラマチックな試合が多すぎる。勝ちしか考えてない人たちは見習って欲しい。彼は立派なプロレスラーであると僕は思う。

パンクラスはプロレスを名乗ってるから自分のやってるのはプロレスだと思ってたんだけど、格闘技だってことに最近気づきました」
って言ってたこともある。そりゃ脳天杭打ちも狙うよね。

最後に、僕が美濃輪語録で1番好きなのはこれ。雑誌SRS・DXのインタビューより。
「1+1が2にならないこともあるよってことを証明したいですね。試合では1+1は2じゃないものを見せたい。”1+1は花”でもいいんですよ」
 “1+1は花”!もはやポエムの域である。