メガネスライドショー@メガネナイトvol.2
http://blog.livedoor.jp/meganenight/
報告が遅れましたが、メガネナイト無事終了しました!
僕はメガネ大喜利の解説と、メガネスライドショーを担当させてもらいました。
人前で喋ったことがないのでどうなることかと思いましたが、ちょっと異常なくらいに客の反応が良くてビビりました。自分でこういうこと言うのもアレですがバカ受けでした。いやマジで!自分で「バカ受けでした」って書いても良い空気だったと思います。普段の僕を知ってる人が聞いたら笑うかと思うんですが。
回答が発表されるごと、あるいは僕がコメントするごとに大爆笑が起き、笑いが収まるのを待たなきゃ次にいけなかったせいで進行に滞りがあったという、嬉しいやら困るやらな状態でした。僕がいくら噛んでも、マイクの調子が悪くても、ほとんど「えー」ってならないっていう。なんなんだろうあれは。僕的にはあのノリが一番おもしろかったです。メガネは宗教。
とは言っても、僕がめちゃくちゃ面白いことを言ったわけではなく、狭い会場に移動が困難なぐらいにお客さんが入ってた異常な熱のなせいではあるんですが、「あれ、僕っておもしろいのかな?」って勘違いするぐらいの反応の良さでした。正直とても助けられました。本当にありがとうございました。気持ちよかったです。
大喜利のほうの、WEB上での回答発表は後日やらせていただきますが、今日はとりあえず、スライドショーの再現でもしようかと思います。ここでやっちゃったら会場に来た人の意味が減るんですが、まあ今回だけってことで。あとみんなで見たほうが楽しいのは確かだと思います。
スライドショー形式を再現する為、文字だけの画像等もありますがご了承下さい。また、文中では「めがね」「メガネ」「眼鏡」と表記がバラバラですが、引用元の記事等に準じております。
メガネ愛に溢れたスタッフの皆さんと比べ、僕は本当になんでこのイベントに呼ばれたのか分からないぐらいに愛がないので、メガネについて詳しくなれば愛着がわいてくるかも!メガネについて詳しくなろう!と決意し、とりあえずメガネフレーム生産量日本一の福井県鯖江市について調べてきました。
その結果、「鯖江に縁もゆかりもない人間としては世界一鯖江に詳しい男」になった自信は有ります。
というわけで見ていきましょう。
これが鯖江の3大産業。
皆さんが日常会話の中で「鯖江」の名前が出るときはたいがいメガネのことだと思いますけど、他の2つも忘れないでね、ということで。
でも3大産業の中でもメガネフレームは、
国内はおろか、世界的にもこれだけのシェアが!その歴史を調べてみますと、
あとでもまたチラっと出てきますけど、どうやら冬場でも現金収入に繋がる道のひとつとして、メガネ作りがあったらしい。
で、注目はこの「明治38年(1905年)」という数字。
そう、今年はなんと鯖江の眼鏡産業が誕生して100周年なのです。
これにはびっくりしました。
このタイミングでメガネブームが起きるのは、決して偶然じゃなかったわけですよ。
これが100周年記念のロゴですね。「100」の「00」の部分をむりやりメガネに見たててるのがもう、ね。
100周年を記念したポスター。「SABAE」の「B」の部分がメガネになってます。「A」の部分の黄色いのと赤いのは服とお椀ですね。繊維と漆器。
右のキャッチフレーズ部分が見づらいと思うので拡大してみましょう。
「眼鏡」という文字を目立たせてますね。やっぱり100周年ということもあるんでしょうけど、3大産業の中でも眼鏡を猛烈に推してるわけですよ、鯖江市的にも。
そしてポスターだけではなく、
100周年を記念して様々な事業を企画!これをひとつひとつ見ていきましょう。
その1、眼鏡100年の歴史が一冊の本に!今日来てるお客さんのおうちにも、「メガネ男子」と並んでひとり一冊欲しいとこですよね。
その2、デザインコンペ!これは要するに、美術館系の学校の生徒から、斬新なメガネデザインを募集して、それを製品化すると。斬新なメガネってあんまりないと思うんですけど、でも133点集まってますからね。
その3、パトロール!
って、えー、パトロール?まあ良い事ですけど、いきなりメガネ関係ねー!でもまあ、「俺のメガネは悪いことを見逃さないぜ〜」的なことでしょう、たぶん。
その4、広報活動!
「全国で洗浄サービスや産地PR」。洗浄サービスというのは、たぶんメガネ屋の前にあるあれのことです。
実際にこんな感じでやってますよと。まあ今んとここの2箇所だけらしいですが、年内に他の場所もやるみたいなので。それにしても、「メガネをPRするにはどうすればいいか?」と考えた結果、「よし、皆さんのメガネを洗おう!」ってなるのは素晴らしい発想ですね。
あと、宣伝としては
こういうこともやってます。お台場でハッピ着てサングラスの販売。
次いきましょう。
その5、眼鏡産業100周年記念行事!この増永さんという方が、眼鏡産業を始めた6月1日を記念しての行事ですね。
行事の1つがこの顕彰セレモニー。
これが増永翁のプロフィールですね。まあ紹介しなくとも、今日来てる人にとってはアイドルだと思うので、皆さん知ってるんじゃないかと思いますけど一応。
これが顕彰式の様子。こんな銅像があるのか、いつか僕も行かないと・・・ということでこの式の場所調べたんですけど、
こんな感じで。
・・・・・・。
へー、ここでやってるんだー。
ん?
ここ、どうしても気になりますよね。。
「めがね会館」?
で、ちょっと調べてみたんですけど、名前も漫画みたいなら実物も漫画みたいですよ。
「めがね会館」という言葉からイメージされる建物を頭の中に浮かべてみてください。
浮かびましたかー?
では実物を見てみましょう。
はいこれー。
別アングル。
これが駅前にあるわけです。それが鯖江という街ですよ。
司会・ひろこさん「これ、たぶん上から見てもメガネになってるんじゃないですかね?」
ほんとだ、すげー!
この建物が一体なんなのか調べてみたところ、
どうやら「福井県眼鏡(がんきょう)協会」というところらしいです。増永翁の像が業界を見守るように建っているということで、まあ要するにメガネの聖地ですよね。
この眼鏡協会のサイトも見てみたんですけど、すごい充実してましたよ。メガネの歴史とかに異常に詳しくなるので、ご存知ない方は帰ってから見てみてくださいね。「眼鏡の起源」「眼鏡の歴史」「眼鏡年表」「眼鏡の進化」と、非常に充実しています。
これがその中にあった年表なんですけど、「イタリアで眼鏡誕生」から始まり、ザビエルが日本に始めてメガネを持ってきたときの像とかも載ってますね。
あと「1574 バテレンの一人が眼鏡を掛け、民衆を驚かす」っていうのが味があっていいですね。年表に「驚かす」ってあんまり載らないですよ。「その様子を見た人々は『バテレンには目が4つある』と驚いたという」とのことです。
他にも「若者がこぞってレイバンを買い求める」とか、非常に細かい歴史も載ってるんで皆さんほんとに見ておいてください。
えー、ちょっと話がズレましたが、記念事業その5、眼鏡産業生誕の日を記念した行事の話ですね。さっきの増永翁顕彰式と同じ日にこんなことも行われています。
記念講演会。
写真はこちら。
会場がびっしり埋まってますね。
この、メガネゆかりの地でこれだけ人を集めるのは一体だれなのか?
調べてみたところ、なんと!
大村崑!
この人選はちょっと意外に思ったんですよ。
手塚治虫、ジョン・レノンから野比のび太、サンボマスター山口まで、メガネ男子120人を網羅している書籍・「メガネ男子」のメガネ男子名鑑にも載ってないんですよね、崑ちゃんは。
でも眼鏡の街・鯖江ともあろうものが、なんにも理由なくこんな人選しないだろうということで、調べてみました。
「ズレ落ちたメガネで人気」!
その大村崑=メガネを定着させたのがこれですよね。
オロナミンCのCM。
看板の画像はこちら。
多分、皆さんも見たことあるんじゃないかと思います。
まあ僕は初期のこち亀でネタにされてた(しかも「今時そんなの分かるやついるかよ」的な扱い)のしか知らないですけど、これはもう、横山やっさんの「メガネメガネ」、ケント・デリカットのメガネ前後いったりきたりと並ぶ3大メガネギャグですよ。
しかもそれだけじゃない!
メガネ博物館!
さっきの講演会について調べてても、「メガネコレクターとして有名な大村氏」みたいな記事があったので何かと思ってたらこういうことだったんですね。
「メガネコレクター」ていうからオシャレさんなのかと思いきや、他人のメガネを収集してるってことは、どっちかっていうと変態寄りですよ。やくみつる的な。しかも100本て。
そして、メガネコレクターとして「なんでも鑑定団」にも出てました。
出品したのは著名人の眼鏡5本。
文字が見えづらいと思うので文字だけ拡大。
メガネ史的には重要なはずの、やっさんのメガネが安いのはちょっと残念です。
話を再び講演会に戻します。
今までの説明で、崑さんが鯖江で講演会をやるのに充分な人物だというのは分かってもらえたかと思います。充分というか、メガネ有名人のトップ中のトップと言ってもいいかと。なんでメガネ名鑑に載ってないのか・・・。
たぶん僕ら素人が講演会に誰を呼ぶかって話をしても、おぎやはぎ辺りの名前しか出てこないですからね。すげえよ鯖江。
そんな眼鏡の街・鯖江で、眼鏡リビングレジェンド・崑さんが何を話すのか非常に興味があったんですが、今回のテーマはこちら。
「崑ちゃんのいま幸せでっか」。
眼鏡の話じゃないのかよ。でもまあ、メガネの話だけで時間持たないですからね。僕もこのスライドショーやって分かりましたけど。
だから多分、崑ちゃんも人生観にメガネをうまいことかけて幸せについて話してるんじゃないかと思います。「心のメガネを曇らせたらダメですよ」的な。
この時の新聞記事を見てみましょう。
業界関係者や市民、約1千人が!!
正直な話、都内で「大村崑、来たる!」って宣伝してもそんなに人が来るかどうか・・・。たぶん鯖江では本当にアイドルなんですよ、崑ちゃん。
これがフレーム贈呈の写真ですね。いい顔。
さて、今まで紹介した顕彰式、そして講演会が6月1日の「眼鏡産業生誕の日」のイベントですね。
それとは別に、こういうのもあります。
10月1日・めがねの日記念行事。
どうやら鯖江ではやたらメガネに絡んだ記念日を祝うらしいです。すぐ「付き合って半年記念」とか言い出す女子かよ、ぐらいの勢いで。鯖江市民の手帳にはやたらメガネマークのシールが貼ってあるはずですよ。
で、この「めがねの日」の記念行事にも・・・
また崑ちゃんが!
何かと眼鏡にかこつけてパーティーをやる鯖江、そしてその度に呼ばれる崑ちゃん。鯖江は眼鏡と崑ちゃんが好きすぎる。崑ちゃんも「眼鏡は切っても切れない体の一部」とまんざらでもない様子。
あと、ここにも書いてありますね。「眼鏡コレクターとして知られる俳優の大村崑さん(73)」。
えー、ちょっと崑ちゃんに時間取りすぎましたが、まだまだ鯖江の記念行事はありますので、次に行きます。
その6!「おもしろめがねワールド!」
これは「メガネナイト」に匹敵するベタなネーミングですよ。「おもしろ」って自分で言っちゃってるし。
こういうものが鯖江市資料館でやってます。ちなみに資料館の外観は普通です。大きい眼鏡がくっついてたりはしません。
他にもこんな感じ。「づつうおさえめがね」ってちょっとひみつ道具みたいなネーミングですね。まあこの辺は、先ほどの福井県眼鏡協会のサイトを見ても載ってます。
写真はこんな感じ。
そして眼鏡そのものだけじゃなく、メガネケースやフライヤーまで置いてあります。
さらに展示物だけじゃない!
トリックアート&3Dアート!
めがね有名人写真展!
市内の小学生が描いた眼鏡の絵!
「目にちなみトリックアート」とか無理矢理すぎる。
さらにさらに、
こんなイベントまで。ホント詰め込みすぎ!あと手当たり次第すぎ!すげえぜ、おもしろめがねワールド。ていうかもうメガネ関係ない。あと「おいたちとあゆみ」とか平仮名で書いてるってことは、たぶん子供向けなんですよね。小さい頃からメガネ英才教育ってことですよ。
さて色々見てきましたが、次が眼鏡産業100周年記念事業のラストです。
ラストを飾るのはこれ。
メガネマラソン!
メガネもしくはサングラスを着用してマラソン!
いよいよメガネ関係ねーーーーーー。
これがどういうものなのか、当時の新聞記事を見てみましょう。
いつもは眼鏡業界関係者だけでやってたらしいんですけど、今年は100周年なので一般から参加者を募ったと。
それは分かったんですけど、いくら調べても、なんでメガネでマラソンをするの説明は全く分からなかったです。
ちなみに記事の続き。
メガネは顔に書いても可とのこと。それだとメガネ業界が儲からないから発展に貢献しないんでは・・・。
で、こんなフザけた行事が本当にあるのかと。壮大なコントではないのかと。
というわけで調べました。
普通に募集してたー!
これは「ランネット」ていう、趣味で走ってる人御用達のサイトなんですけど、「全員が眼鏡またはサングラスを着用して走る、全国でも珍しい大会です!!」との説明がすごい。だって説明になってない。
そしてここでパンフレットもダウンロードできたので、見てみました。
こちら。
やっぱり「なんでメガネなのか」ていう説明は無し。
あとどうでもいいですけど、
この人があんまりスポーツやってる人に見えなくて、無駄に秘書っぽいのが素敵です。たぶんツンデレです。
参加費なんですけど、眼鏡産業従事者は無料。メガネナイトスタッフも無料にして欲しいですよね。
次にパンフレット裏面。
こうして大会要項とかがきちんと書いてあるのを読むと、「ああ、マジなんだな・・・」てことが分かると思います。
ギネスへの申請。
「全員がメガネをかけたままのマラソンでは世界一の規模」ってことでしょうか。世界一っていうか、うん。
こちらが参加資格。
「眼鏡レンタル可(無料)」。
鯖江ならではの心配りです。コースの途中で、給水所の代わりにメガネ洗浄サービスもあるともっといいな、と思います。
これが会場アクセスなんですけど、めがね会館が目印になってるのがすごい。やっぱり有名な建物なんでしょうね。鯖江では。
コース図も調べてみましたが、残念ながら特にメガネをかたどったりはしておらず。
さてこの全員がメガネをした珍奇なマラソン、やっぱり写真を見たいと思うので、探してみました。
こちらです。
これがスタート前の写真。
ちょっと分かりづらいかと思うんですが、やっぱり残念ながらサングラスが多いですねー。
あとこの写真、人ばかり見てしまいがちですけど、
しっかりとめがね会館が。
続いて写真2枚目。
やっぱりサングラスが多いんですけど、子供もみんなサングラスってのは異常ですね。
これはきちんとお祭り感覚を楽しんでる人。でも服装は本気。
最後に、当時の新聞記事を。
「汗でずり落ちる眼鏡を気にしながら」って、やっぱ邪魔なんじゃないか。眼鏡とマラソンって相性悪いんじゃないか・・・。
それでも22都府県から約2100人が参加。メガネブームここにきわまれり。
参加者にはハート型サングラス、鼻メガネ、あとメガネの絵を描いただけの人も本当にいたと。
でも「途中から外した」ってのはまずいんじゃないですかね。メガネ者の風上にも置けない。ギネス的には大丈夫かな。
「連帯感がありました」ってのはシメのセリフとして素晴らしいですよね。メガネナイトの会場も全員メガネですけど、200人ぐらいでこの異常さなのに、この10倍以上が全員メガネって、そりゃテンションおかしくなるよなーという感じです。
以上、福井県眼鏡産業100周年記念事業についてのレポートでした。
とりあえず言いたいことは、「鯖江は本気だ!」ってことです。なんていうか、こんなに本気なのに、茶化してすみませんでした・・・。
あまりにも長くなったので、後半の成人指定編は次回!