さよならテリー・ザ・キッド

おとなをからかっちゃいけないよ

ハンバーグ大失敗

ひとりぐらし12年目にして、生まれて初めてハンバーグを作ってみたのです。

ハンバーグどころか普段から料理をほとんど作らなくて、カレーとか野菜炒め(あと冬に鍋)ぐらいしか作らない人間が書いていると思って以下の日記をお読みください。


作り方がほんとに全然何も分からないので、まずインターネットでレシピを探しました。そしてケンタロウさんのレシピで作ったら美味しかったという意見を発見。

幸い、インターネット上にケンタロウさんのレシピが公開されていたのでそれを見ながら作ろうとプリントアウトしました。

http://moura.jp/lifeculture/kentaro_abc/
の、下の方。

これに沿って作ってたんですが、

2. の材料を合わせて混ぜておく。
3. ボウルにひき肉、塩、ナツメグ、こしょうを合わせて、手でつかむように混ぜる。さらに、玉ねぎを加えてよく混ぜる。
とありますね。ここで出てくる「a」ってなんだ?と材料の欄を見ると、aは「パン粉・卵・牛乳」。
aのあとにbというのも出てくるんですが、bのほうは「水・ケチャップ・ウスターソース・酒・バター・しょうゆ」。
aを混ぜると“つなぎ”、bを混ぜるとソース、というのは僕でも分かります。

でもどういうわけか、aとbを見間違えて、先にbを作っていました。

つまり、ひき肉&玉ねぎを、なぜかソースの材料にぶち込んでしまいました。

入れる前は一瞬「あれ?なんか順番おかしくない?」と思いつつも「まあケンタロウさん独特のレシピなのだろう、あれだけ評判のいい人だからなにかオリジナルの技法があるのだろう、先にソース混ぜてから焼くってなんとなく小技でありそうだよねー」と勝手に決めつけてしまいました。ケンタロウを選んだことがまさか裏目に出るとは…。ラーメンズとの付き合いとかで、勝手に親近感を抱いてたのに…。ケンタロウのバカ!(こういうのを逆切れといいます)

まあ料理に限らず、上記のように自分の都合のいいように解釈する癖のある人って、他人から見たらびっくりするような失敗して怒られることが多いですよね。あ…ああ〜!(いろいろ思い出した)

で、ひき肉をソースに入れていくら混ぜてみても、水分が多いわけですよ。だから次の行程である「手でキャッチボールをしながら空気を抜き、ハンバーグ形にまとめる。 」をやろうとしても、まだドロッドロで形を作ることなんか無理なわけですよ。でも順番を間違ってるとは思わず、どっかの分量を間違えてるのかといろいろ計算しなおしたりしてました。多めに作ろうと思って全部レシピの倍の量で作ってたので、「水:カップ3/4」のところで、3/4かける2の計算間違えたのかな?とか。自分の計算能力に自信が持てなさすぎ。あと1カップって200で合ってたっけ?とか。

結局、レシピの続きを読んだら順番を間違えてたことにようやく気付きました。
料理が得意な人ならこの段階から挽回する方法や、何とか別の料理にシフトチェンジできたりするのかもしれませんが、そこはド素人である僕のことですので、ここまでで出来たドロドロのアレにつなぎを混ぜるしかありませんでした。それでもやはり球状のものを作れるほどの固さにはならず、しょうがないのでそのままフライパンへ乗せると、お好み焼きのように薄く広がりました。

そのままお好み焼き状のハンバーグになるのでは?という淡い期待もありましたが、そんなに上手くいくわけもなく、もっとボロボロの、ひき肉を炒めただけの感じになりました。ただし味はハンバーグ。材料が同じなので当たり前ですが。

料理の見た目に凝る人に対して「そんなもん腹に入っちまえば一緒だよ」なんて無粋なことを言う人がいますが、形は大事だと思いますよ…。ていうか行程を間違えると形すらできないとは思ってもみなかった…。レシピってちゃんとできてるなあ。そして頭を使わずにただレシピ通りに作っていたらハンバーグの仕組みについて考えることなどなく、たとえば将来ハンバーグを応用した料理とかを作ることも不可能なので、今回失敗して良かったのではないでしょうか!!!!!!!(やけくそ)


ブコメとかで料理がびっくりするぐらいヘタなヒロインが、頑張って何か作ろうとするものの、なんかドロっとした謎の黒い物体ができる、みたいなシーンがよくあるじゃないですか。ああいうの見て「レシピ通りにやればそんな風にならないだろ!少なくとも形はできるだろ!」って思ってましたが、ああいう謎の物体ができることは漫画的表現じゃなくて現実にあるということは皆さん覚えて帰ってくださいね。