さよならテリー・ザ・キッド

おとなをからかっちゃいけないよ

トム&ハンクストークライブその後

1月6日、フリー芸人・トム&ハンクストークライブをちょっとだけ手伝って来ました。
序盤は岩田君がめちゃくちゃ緊張してたけど、2人のことを好きな人しか来てないはずなのでその緊張も微笑ましく見守ってくれた感じで良かった。
まあ緊張は最初だけで、2人の小学校〜高校の卒業アルバムを見るコーナーあたりからは普通に盛り上がってた。小学校のクラブ紹介の写真で、普通の部活は集合写真なのに岩田君の所属してたイラストクラブだけ先生とのツーショットなのが良かった。

終了後、見に来てた知り合い全員で上田君の服装&メガネのダサさにダメ出し。
上田君は服装について「これが勝負服」「大事な時にはいつもこれ」「ちゃんとした店で買った」「おしゃれだった昔の彼女に買ってもらった」と言い張るものの、主にセーターについてたワッペンをみんなにボロクソ言われる事態に。まあ、ワッペンがついてるのがそもそもおしゃれ上級者じゃないと着こなせないし、安全ピンで真ん中を止めてるだけなので常に揺れてて気になることはライブのアンケート用紙でも指摘されてた。ワッペンキャラの確立。

上田君だけが「このワッペンがないと、つまんない普通の服じゃないですか!」などと主張するも、最終的にはミサワさんに「あ、それワッペンなんだ?うんこかと思ってた。臭いし」とまで。

メガネに関しても、相方の岩田君とキャラを分けるために最近舞台上でもかけ始めたものらしいんだけど、中学時代から使ってたやつなので、この数年のおしゃれメガネの流れから完全に取り残された、今はあんまり見ない形のメガネ。メガネフェチの松原さんにまで「これはない」と言われてた。(上田君は「この人はメガネならなんでも好きって言ってたのに分裂症なのかな?」と思ってたらしい)

上田君本体には何も変わってないのに「やつれぶりが心配です」と言われるようになったり、それまでは少なからず外見を褒められてたのがピタリと止んだりしたそうです。

その眼鏡の呪われぶりはすさまじいもので、その場にいた誰がかけてもダサくなるという不思議なもの。試しにかけてみた全員が「田舎くさくなった」「太った」「こんなに眉太かったっけ?」などと言われて指をさされて笑われるという逸品。ノリで言ってるんじゃなくて、本当に誰がかけてもおかしくなってた。

モテメガネとして知られるまきの君がかけたときが一番盛り上がり、みんな「こんなにブサイクだった?」「髪型もダサくなった」「今までイケメンと思ってたけど、危ういバランスの上になりたってた奇跡的なかっこよさだったんだ」と言われてたのですごい。メガネ選びって超大事。

今の時代「こういう顔にはこういうメガネが似合う」っていうのは相当研究されてるはずだけど、誰がかけてもダサくなるこのメガネについて調べたら誰がかけても似合うメガネができるのかもしれない。ちなみに僕がかけたときだけは「あれ?似合う…」「やっと見つけた本当の自分」「完全に大御所の落語家」「寄席若竹から出てきてもおかしくない」と言われました。なんでだよ。

その時に撮ってた動画からキャプチャしたもので多少見づらいですけどこんな感じ。



ビフォー(おしゃれ)





アフター(呪いのアイテム)






そのあと上田君が「今日は間違えたかもしれないけど俺は本当はおしゃれ」と言い張るので、みんなで家におしかけて、上田君の押入れにある服をひとつひとつ見直す作業に。

しかしオーソドックスな服がいっさいなく、変な柄シャツや妙なところにポケットがついていたりするものばかり。ちなみにジーンズを1本も持ってなかった。
上田君はそれぞれの服を見直す時に逐一「これはこの遊びの部分が…」とか「店員さんに『この部分がおもしろいでしょ』って言われて即買いした」と主張してきたので、彼の服選びは「遊び」「おもしろ」に主眼を置いていることが判明。

タンスにあった全ての服をみんなで全部確認して「もう捨てるべき」・「部屋着ならなんとか」・「普通に着られる」の3つに分けるものの、「普通に着られる」に分類されたもの全てが「中学時代にお母さんに買ってもらった」ということが発覚。メガネもそうだけど物持ち良すぎ。

そして上田君の服のダサさを証明するために、ミサワさんと着てる服を入れ替えて動画撮影してみたところ、動画を公開できないのが申し訳ないぐらいにミサワさんが死ぬほど鈍くさい感じになり、上田君は誰がどう見てもかっこいい、完全に売れてる感じの、テレビに出てても違和感ないぐらいのビジュアルになった。これだと今年中に売れる。トークライブの序盤に客の反応が微妙だったのも、全部服装とメガネのせいにできる感じ。動画を見てやっと上田君も「どうやら俺はだめらしい」ということに気づいてくれた。

最終的に「ユニクロとか無印で無難な服を買おう」と提案すると「いや、それじゃ面白くないじゃないですか。俺は服に遊びがないと…」とグズるので、「もう今までの服で一生分の遊びは終わったからもう遊んじゃダメ」と一喝。
そしたら「なんか死神的な人が来て『あなたの一生分の遊びは終わりました』って宣告される…みたいな話って星新一でありそう」って言われたのが超おもしろかったです。

モテキ(久保ミツロウ)

イブニングの新連載。

3.3.7ビョーシ!!』『トッキュー!!』の久保ミツロウが圧倒的熱量で放つ新連載!!
人生のどこかに訪れるらしい、異性との縁が重なる時期「モテ期」。
それが低恋愛偏差値男に突然やってきたから、さぁ大変!
世の中にまったく牙をむかないが、心に刺さる珠玉のラブストーリー!!

29歳・派遣社員・童貞ではないけど恋愛偏差値低いメガネ男子という、非常に普通といいますか親近感のある主人公が急にモテるようになる話。モテるというか今のところ「数少ない女の子の知り合いから連続で連絡が来た」ぐらいの状態。
第1話は、主人公・藤本が去年まで派遣されていた会社の女子から「ライブ行きませんか」っていうお誘いが来たとこから話が始まる。で、その子とは1年前に会社の外で会ったことあるわけですよ。
会社では地味だと思ってたけど、その女の子のほうから「フジロック行かれるって聞いたんですけど」って急に話しかけてきて、一緒に行くことになってみたら会社と違ってかわいく見えて(もちろん会社ではメガネだけどオフは非メガネというベタな展開)、野外ではしゃいでる主人公に「会社とキャラ違いますね」って言ってきたり、「ここ足元悪いので気をつけて」って手を握ってきたらその手の握り方がものすごくエロくて、「もしかしたら今日誘ってきたのは…!」ってひとりだけテンション上がってきたところでその彼女が会場で男と仲良くし始め、周りが「彼氏と仲直りしたんだね」って言ってるのを見て「フェスにおしゃれカップルで来てる連中は絶滅しろー!」と心の中で叫びながら会場から逃げる……というのが1年前の回想シーン。

そんなことがあったので警戒しながらライブに行ってみると、彼女は友達を連れてきておらず、「まさか俺と2人きりになりたかったのか」とテンション上昇。そしてライブを見ながら「この人たち、友達に勧められてマイスペースで聴いてみたら超よくって、藤本さんも好きかと思って誘いました」「(友達…?女で洋楽聴くやつなんて彼氏の影響だよな…)」
みたいな。そんな感じでいろいろあってデートはうまくいかず終了。

タイトルと設定だけ聞いたら赤松健みたいなハーレムものかと思ったけど、「非モテがハーレム寸前になるけどうまくいかずにダメな妄想&ボヤきを延々と繰り返す」みたいな漫画になりそうで楽しみです。


ふとWikipediaを見てみたら久保ミツロウって女性なんですね(デビューは久保美津子名義だったけど今は名前も変えて自画像もあえてヒゲもじゃらしい)。ライブ後に女の子が「1年前と同じバッグと靴で来やがって…もっと気合い入れて来いよ!」って独白するシーンとか、言われてみれば女性っぽい。


僕は音楽あんまり聞かないし、フェスとか行ったことないので野外で「自然すげえー!」ってテンション上がってるシーンとか「靴の中に敷き物入れとかないと足痛くなるよ」みたいなシーンで「あるある」ってなんないし、2人がPendulumのライブ見ながら「サマソニにも出るんだって」みたいな会話してるの読んでもなんとも思わないというかむしろ取り残された気分になるし、主人公が「ピエール瀧とベートーベン」のTシャツ着てるのとか気付かなかったけど、お前ら音楽大好きっ子は1話だけでも読むといいと思いますよ……(いつも野外フェスのシーズンにみんなが楽しそうなのを見て勝手に妬ましく思ってる男のボヤき)。

Perfume・BUDOUKaaaaaaaaaaN!!!!!(初日)

Perfume日本武道館ライブ行ってきました。

僕は過去に彼女たちを生で観たのはインストアライブの1回だけで、「2002年にデビューしたけどなかなか売れなかった」ていうのを情報としてしか知りません。それだけでも今回の武道館ライブが感慨深かったのに、実際にその頃から応援してた人達とか、なによりPerfume本人達はどんな思いであの場に立ってたんだろう、と思いながら見てました。アンコールの声に応えて再登場した時に言ってた「求められない時代が長かったので嬉しい」ってのが実感こもってて印象的。

Perfumeは不遇の時代が長かったせいなのか、ライブのお客さんの顔をめちゃくちゃ見てるし、よく覚えてるんですよね。インターネットでレポをあさってるとそういう話をよく読みます。
例えば僕がインストアライブに行った時の握手会でも「前の方で咳してたお客さんですよね、風邪大丈夫ですか?」って話しかけられてる人がいたし、掟ポルシェもよく「どこどこにいましたよね?」って言われるという話をしてました。実際、前の方で見てるとものすごく目が合うのですごくドキドキします。そういうのもあって、彼女たちは会場が狭いほうが魅力が伝わりやすいんだとは思います。こんな感じで。

なんだったらウチのワンルームで見たいぐらいですよ。

それが武道館という1万人クラスの会場だとどうなるんだろう?と思ってたんですけど、MCで「日記とかでネタバレしないでね?全員の顔覚えとくからね!」と言いながら客席をガン見してきたり、2階席でコスプレしてる人を目ざとく発見して話しかけたりしてたので、ちょっとこれはなんていうかもう、尊敬に値します。何も変わってない。
2階南西H列という決して遠くない位置から見てた僕も、何度も彼女たちと目が合ったと思います。これは決して思い込みではないです!いい意味で不遇の時代の頃のクセが抜けてない感じ。もう超売れっ子なんだからもう少しぐらいファンを適当に扱っていいはずなのに…。ずっと変わらずこのままの姿勢でいて欲しいものです。

こんな良い子たちな上にひとたび歌い始めれば巫女かなにかのように神々しく見えるし、喋りは面白いし、のっちの太ももはエロいし、そりゃ売れなきゃおかしいだろう、と今日のライブを見て思いました。

ライムスター宇多丸さんが『マブ論』ていう本でPerfumeについて書いた時、この「売れるべくして売れた」っていうのを「正義は勝つ」って表現してたんですけど、ほんとそんな感じ。Perfumeは正義!!

参考ログ:
アイドル最後の希望・Perfume
Perfume=ファイティング・コンピューター説

ライムスター宇多丸の「マブ論 CLASSICS」 アイドルソング時評 2000~2008

ライムスター宇多丸の「マブ論 CLASSICS」 アイドルソング時評 2000~2008

ベクター・ケース・ファイル 稲穂の昆虫記(原作:藤見泰高 作画:カミムラ晋作)

虫に詳しい女子高生が、街中で起こるさまざまな怪事件を虫知識のみで解決するお話。
簡単に言えば、「音楽室の呪いの正体は……動物の耳に寄生するミミヒゼンダニだ!」みたいなのとか、「最近の研究で、ハエトリグモは記憶を持って人間ともコミュニケーションが取れることが分かっている!そのハエトリグモがお前の悪行は全部見ていた!」みたいなやつです。
街で起こる事件の原因は全て虫だし、オチも「虫と共存すればみんな幸せ」みたいなのが多いので、全てが料理で解決する『美味しんぼ』以上にストーリー作りが難しそう。しかも良い意味でパターン化されてる一話完結型なのに、もう4巻まで出てるのがすごい。僕はこういう無駄知識が増える感じの専門職マンガが大好きなのでずっと続いて欲しいものです。

で、ここまで読むとスーパージャンプとかモーニングあたりの大人が読む雑誌でひっそり続いてる、将来的には実写ドラマ化されちゃう感じの漫画なのかと勘違いされた人もいるかも知れないので念のため言っておくと、掲載誌はチャンピオンREDなので、無駄にセクシーシーンが多いです。やたら裸になる。
害虫駆除が得意な中国人姉妹(もちろんチャイナ服)が出てきたり、唐突に「こ、この技は“蜃気楼真鏡(ミラージュボディ)”!あなたはもしや“闘虫女帝(スタグエンブレス)”榎稲穂様!?」みたいな展開になったりもするのでいろいろな意味で目が離せません。
毎回のようにグロシーン(虫が皮膚の下に寄生してるとかそういうの)もあるし、需要に応えるのって大変だなーと思わされる作品です。そういうの抜きにしても面白いと思うんだけどなー。

参考リンク:
http://blogs.dion.ne.jp/butugiri/archives/3794317.html

ラウンダバウト(渡辺ペコ)

ラウンダバウト 1 (クイーンズコミックス)

ラウンダバウト 1 (クイーンズコミックス)

ラウンダバウト 2 (クイーンズコミックス)

ラウンダバウト 2 (クイーンズコミックス)

女子中学生の日常マンガ。
登場人物が全員もれなくバカで愛らしいのでとても平和でよいです。中2女子が性教育受けたあとに初めてAV見たりとか、創作ダンスがきっかけで友達とケンカしたりとか、雑誌の占いを真剣に受け止めていろいろやったりとか、家庭科教師にムカついたりとか、非常にどうでもいいっちゃあどうでもいい話が多いです。でもその普通さがいい。女の子がたまたま格闘技の試合を見てある選手にハマって、その選手が長渕ファンっていうだけで長渕を聴くようになったりとか、実際にそんな中学生いるかはともかく、なんか正しい女子中学生のあり方っていう気がする。
あと主人公の真ちゃんがすごい魅力的なんですよ。おしゃれ美容院に行くつもりで貯めてたお金を好きな漫画家*1へのプレゼント(なぜかプロテイン)に使ってしまい、お金がないので実姉にカットを頼んで「まことちゃん」の髪型にされてもあんまり気にしてないような、憎めないキャラなんですが。そういう子がたまに

「人に何かを伝えたいときにわざと意地悪言ったりヤなこと言ってぺしゃんこにするのって根性とセンスがすっごい悪いんだと思うし 歳とか男と女とかなにやってるかとか関係なくあたしはそういうひとキライだな」

みたいな名言を残すのでグサーってきます。
団地ともお」が好きな人なら好きかも知れない。「ともお」のバカで冴えない日常に、中2女子の思春期エッセンスを加えた感じ。おすすめ。

*1:ここでいう「好きな漫画家」の「好き」とは、「将来結婚する予定」ってことです。中学生っぽい!

青空大喜利オフ

http://offgiri.jugem.jp/?eid=54
青空大喜利オフでした。
オフ喜利からの参加者は僕の他には原宿・ゴトウ・犬ヨ・たけし・麻草でした。あとオモコロでもおなじみのタンバリンの加藤君の姿も。その他、サイトを見て来てくれた人が10人ぐらいいました。寒い中ありがとうございました。というか、よく考えたらお互い自己紹介とかせずにずっとひたすら大喜利だけをしてたので、終わってみればほとんどの人の名前すら分からない(皆さんもオフ喜利側の誰が誰だかおそらく分かってない)という恐るべき状況ですよ。ダメ人間集団ですみません。たぶんオフ喜利メンバー以外で一番ウケてた人はプロの女王様やってるっていう人だった*1と思いますが、やっぱり誰も名前が分からない。見るだけの人がほとんどで、参加してくれた人自体少なかったこともあり「なんで名前聞いてないの!?」ってみんなでずっと言ってました。

そんな感じで4時間ぶっ続けで大喜利やってましたが、大半が記録に残せないようなものでした。
例えば、たけし君が飼い犬を連れて来たので即興で「この犬の名前は?」と適当なお題を出したら、原宿君が
「なぐさみもの」
「余興」
「女性器はチェダーチーズのかほり」
と連続で答える感じの集会でした。全く大喜利になってないとはいえ、こんな自由なお題でなぜ連続で答えが出せるのか分かりません。
その辺はまだ書ける範囲で、その他7割ぐらいがモラル的にどうかと思うことしか書かれていないスケッチブックは全て捨て去ったので詳細レポートは無しです。

*1:すごいナチュラルに「顔騎」って言ってた