さよならテリー・ザ・キッド

おとなをからかっちゃいけないよ

 中島らも、杉Jと●護ちゃん、そしてミャンマー・ラウェイ

もう発売から数日経ってますが、今月の「紙のプロレス」の吉田豪掟ポルシェの対談が面白かった。先々月号に載ってた、中島らもインタビューの話から広がって、

 そもそもリングスができたきっかけも、らもさんだったんだよね。UWFが分裂して、前田日明がひとりでヘコんで酔いつぶれてジョニー大倉に絡んだりして荒んでた頃、らもさんから「君には挫折する資格がない。日本中の若者が君を見ている。君が引退しようとか芸能界に入ろうとか言って頓挫してしまったら、若い子たちが人間が執念を燃やしても所詮こうなるのかと失望してしまう。だから頓挫する資格はない」っていうFAXが届いて、それで前田は勇気づけられてやっていこうと思ったんでしょ?

これは泣かせる話。「君には頓挫する資格がない」!
あと杉作J太郎の話が良かった。

 マンガやコラムだけでは、Jさんの面白さの十分の一も伝わらないからね。
 俺もJさんのことを「写真には写らない美しさ」って書いたことあるけど、あの魅力は生の喋りなり、直に会うなりしないと伝わらないでしょ。
 ドブネズミだ(笑)。でもその通りだよ。杉作さんといえば、この間ロマンポルシェ。のライブに出て貰ったんだけど、全然歌詞を覚えてないんだよ。その時は歌詞を覚えてない言い訳をずっと30分言いつづけてるだけっていうライブで(笑)。面白すぎだよ!
 しかも、最初の2曲はモーニング娘。の曲をライブで歌うだけ(笑)。リキッドルームでライブをやった時もやっぱり歌詞を覚えてなくて、誰かからCD借りて、控室で10分ぐらい聞いてたよ(笑)。
 そして、これまで「●護ちゃんをイヤらしい目で見たことない!」と言い続けてきたのに、今回とうとうステージで「●護ちゃんとファックしたい!」と宣言して(笑)。

爆笑。
これだけだとなんの雑誌か全然わからないのでちょっと他の内容も紹介。いつも通りPRIDE・ハッスル関連も充実してたのだけど、今回はミャンマー・ラウェイの記事が非常にロマン溢れて面白かったです。
ラウェイつうのはミャンマーの伝統格闘技で、日本ではビルマ拳法、ムエカッチューアの名で知られる…そう、「バキ」ファン的には「素手ムエタイ・ムエカッチュアー、ジャガッタ・シャーマンだ!」のアレである。
ルールはグローブ無し(拳にバンテージを巻くのみ)、頭突きあり、ヒジあり、投げあり、判定なし!そんな未知にして危険、幻想の塊のような格闘技から今回、香港・アメリカ・フランス・オーストラリア・日本に挑戦状が届き、他の国が無視するなか日本人が挑戦、大臣が観戦し国軍が警備する“敵地”の中で勝利!ラウェイ一千年の歴史で初の“外国人”の勝利!結果的には日本陣営は1勝2敗1分けだけど、このレポに心を震わせないのは男の子じゃないって!
ジャガッタは勇次郎に素手で文字通り潰された、というか丸められたけど、このレポ(と映画「マッハ!!!!!!!! 」)を見れば板垣も強いムエタイを描いてくれるのではないかと期待しております。
あと小ネタとしては読者ページで先月の橋本真也×ノゲイラの対談ウラ話がちょっと載っててたんだけど、

対談の現場ではイエローキャブのカレンダーを前に「ノゲイラ、誰がいいか同時に指で指すゾ!」と中学生みたいなことをやっていた

これはこれで最高!男とは何か?読もう、紙のプロレス