さよならテリー・ザ・キッド

おとなをからかっちゃいけないよ

えーと、アダルトなビデオに出演してきました。

いやいやいや、ちょっと待って、帰らないで!エロいことはしてないですよ!順を追ってお話しますと、少し前にドグマっていうAVメーカーのイベントレポを書いたんですけども、話はそれと続いております。

そのレポではちょっと触れただけなんですけども、この日「D-1クライマックス」っていう「最強のAV監督を決める」っていう触れ込みのイベントの告知があって、それに出る女優さんは公開オーディションで決めるという話で、その公開オーディションに参加する観客をこのイベント参加者から抽選で選んだんですけど、それに残ったわけです。そんでオーディションの様子も作品としてリリースするらしいんで、僕は一応「アダルトビデオに出演した」ということになります。つまりAV男優といっても過言じゃないです。ギャラは弁当と交通費のみです。

で、撮影って具体的に何するかよく分からないまま行ったんですよ。オーディションっていうからには、僕ら素人が女優にセクシャルな質問したり実技テストしたりするのか!?ってちょっと思ってたし。だってそんなの風俗に気軽に行けるようなタイプの人間じゃないとできない。チョー怖い。まあ結局は、受かりましたっていう連絡があった時に、そういうのはないっていうのだけ確認してから行ったんですけどね。

前回のイベントに一緒に行ったイチさんは抽選に外れたので、僕1人で撮影に挑んだんですけど、いやー、もう疲れきった。僕は観客なので見てるだけで、ビデオにもときどき見切れてるだけだと思うんですけど、それでも女優さん34人の全裸を見っぱなしだったし、女優兼監督の三上翔子さんはオーディションと称して女の子とエロいことするし、女優さんを個室トイレに連れ込んで公開調教と称してこの健全ダイアリーには書けないことする監督もいるしで、なんか神経マヒしましたよ。僕も自分のことをピュアとは思いませんが、あれはダメだ。なんかもう、うわーってなる。マジでもうおっぱいとか見たくない。映像でもしばらく見たくない。2・3日は見たくない。


あとはなぜか男優やってる人と知り合って、休憩時間にプロレスの話とかしてたんですけど、そこに他の観客の人がやってきて「仕事まわしてくださいよ」とか言ってるんですよ。その仕事っていうのは「汁男優」と呼ばれる、えーと、ソフトな表現が思いつかないんだけども、いわゆる「ぶっかけもの」には汁をかけるだけの素人さんが大量に出てるんですけど、それのことですね。その仕事をまわしてくださいよ、と素人さん(32歳って言ってたけど40ぐらいに見える)が男優さんに頼んでたんだけど、「今はもっと若くて童貞ぽいひとを探してるんですよ、おじさんは余ってるから・・・」と断られてました。せつねー。まあこういうイベントに来てる人だから、童貞ぽさはクリアできてましたけど…。
で、そのおっちゃんに話を聞いたら、汁男優の仕事っていうのは、半日ほど拘束(いやらしい意味ではない)されてギャラ5千円とからしいですよ。プロ男優さんのほう(男優としてのランクは知らない)は1本で2万円とか言ってましたけど。
汁の人に「そんなんで暮らせるんですか?」って聞いてみたんだけど、「フリーターで他の仕事やってるから、汁男優はお金のためにやってるわけじゃない」ってピシャリと言われました。お金のためじゃないってことは「ただぶっかけたいだけ」ということで、それはある意味純粋なわけで、なんか人生って色々あるなあ…と思いました。滅入った。