さよならテリー・ザ・キッド

おとなをからかっちゃいけないよ

QUOJUZ -コジューツ-(柏木ハルコ)

Quojuz 1 (ビッグコミックス)

Quojuz 1 (ビッグコミックス)

福祉の専門学校に通うため上京した主人公がしばらく会っていない父の家に行くと、そこで待っていたのは初対面の(というか多分存在を初めて知った)3人の姉(美人)…という、「突然複数の美女と同居することになった」ていうありがちな設定の漫画なんだけど、作者が柏木ハルコだし掲載誌もスピリッツだし、ということでエロいです。3姉妹全員が男に失望している所に、タイミングよく割とかっこよくてまともな性格の主人公が現れたので皆から王子様扱い…というか同居初日、会ってすぐに脱がされてチンコの所有権を「サオ・右玉・左玉」と決め付けられるようなアグレッシブな感じ。
姉のメンツは、売れっ子小説家だけどバツイチになりかけの長女、男性経験のないメガネ女教師の次女、コスプレ大好き3女、というオーソドックスな品揃え。
こういう『ラブひな』とかの系統のいわゆるハーレムものは、基本的に全員がなんだかんだで主人公のことを好きで、その中で主人公は最終的に正統派ヒロインとくっつくわけですが、とりあえず3姉妹にまともな人はいません。唯一おとなしめな次女ですら、スキがあったら主人公をクロロホルムで眠らせてエロいことしようとするし。主人公は常識人なのでそういう人達に襲われまくりますがきちんと逃げます。まあ、ここでノリノリで全員とエロいことしまくりだったらエロ雑誌になっちゃうんですけども。
3人とも血が繋がってる上にまともな人がいないから誰とくっつくわけでもないのかなー、とか思ってたら、介護先の老人ホームで出会った派手さはないけど常識的な子とくっつきます。でももちろん3人の姉の邪魔は入るし、途中から妹2人+母が増えるし(1巻の途中なのにテコ入れなんだろうか)でとんでもないことに。ここで少年誌なら「俺は彼女だけいればいいんだー!」てなるのかもしれないけど、この漫画では「やっぱこの子は姉に比べて見劣りするな…」とどうしようもないことを思ってしまうので今後が気になります。