さよならテリー・ザ・キッド

おとなをからかっちゃいけないよ

みうらじゅん×リリー・フランキーのグラビアン魂

http://www.fusosha.co.jp/senden/2006/320082.html

熊田曜子愛川ゆず季大久保麻梨子瀬戸早妃佐藤寛子後藤ゆきこ大城美和福永ちな佐藤和沙小林ユリ相澤仁美優木まおみほしのあき磯山さやか河野りこ小阪由佳、愛衣、石井めぐる夏川純矢吹春奈が各6ページ、カラーで載ってて880円はお安い…と言いたいところだけど、僕がこれを購入したのはみうらじゅん×リリー・フランキーの対談目当てです。アイドル達には悪いけれど。中年2人がグラビアの見方・アイドルの活かし方・妄想を語ってるのが楽しくてしょうがなくて、本にまとまったら買おうと『SPA!』連載第1回を読んだ時から決めてました。

以下、適当に色んな回の抜粋。

リリー(以下、L) 彼女(熊田曜子)はビーチじゃなくて浜なんですよね。それもなだらかな浜じゃなくて、リアス式海岸
みうら(以下、M) 北陸の漁港だよね。
L 小料理屋系ですよね。カウンターとテーブル1席だけの。アイドルにはそういうイメージさせる部分も欲しいんですよ。たとえば岩佐真悠子が「地元でスナックやりたい」って言うと、本人も俺たちもどっちもイメージ合致しちゃって、イエスなんだけど、ドラマ感がない。でも熊田曜子が小料理屋にいて欲しいと。俺たちはばちっとイメージできますけど、やっぱ現実にはいないんですよ。いそうでいない。そこがドラマ。
こんな漁港の女に振りまわされたいって男は最後に思うよね。身を滅ぼしても人生を賭けたいって。
最終的には駆け落ちじゃないですか。みんなにさんざん迷惑かけて、月3万円で2人で暮らすみたいな。
M 夕暮れの海から上がってきた漁師にアジもらったりね(笑)。
L そしてその女と漁師ができちゃって(笑)。
M せつないなあ、それ(笑)。
L で、テトラポットに頭ぶつけて自殺するまでのストーリー(笑)。

M 丸顔にタテベソっていう塩梅がいいんだ。細い顔の人だと、ここまでヘソの良さが目立たないと思う。「ヘソ」って他に呼び方ないのかな。「バスト」とか「ヒップ」とかの響きに比べ、エロ感ゼロですからね。
L 「無職」を「ニート」とすら呼ぶ時代なのに、なぜヘソはそのままなのか、ですよね。
M (やにわに辞書を引きつつ)…あった。「ナーベル」だって。
L ドイツ語っぽい響きですね。
M でも「彼女のナーベル、ナメたる!」ぐらい言えば、しかもダミ声で、かなりエロくなると思うなぁ。
L 女の人も「ヘソが性感帯」とは言いづらいですけど、「ナーベルが感じる」だったら言いやすいですしね。
M ナーベル賞なんて、オヤジギャグが飛び出せば、こっちのもんです。
L あぁ!早速うっとうしい(笑)。「ナーベル」って言い出した途端、すごく重要なことを語ってる雰囲気になりますね(笑)。

L この福永ちなは、いいですねえ。
M すごくいいですよね。でも悔しいなあ。このコは俺じゃなくて、絶対にリリーさんのファンのタイプなんだろうなあ…。
L なんですか、いきなり(笑)。いや、どっちのファンでもないと思う(笑)。俺は、ちなファンですけど。
M でもリリーさんの『東京タワー』と俺の『とんまつりジャパン』が本屋に並んでたら、このコは『東京タワー』取るって。
L こういうとき、みうらさんいつも『とんまつりJAPAN』を出しますよね。つーか、タイトルだけの話でしょ、それ(笑)。
M だって、ちなは『東京タワー』のほうがいいと思うもん。
L 「ちなは」って、今ちなになってたんですか!?(笑)
M だって、こんなタマらん写真見せられたら、「こんなコがクラスにいても話しかけられない」「つきあえるわけがない」とか、そういう卑屈なこと考えちゃうでしょう。だったら、自分がちなになったほうが、まだ楽だなあ。
L ちなメソッドだ(笑)。確かにちなの写真見て「可愛いなあ。タイプだなあ」って言わされてるのもシャクですね。
M で、しょう?だから自分がちなになっちゃえばいいんだよ。俺、昔から『ローマの休日』はアン王女の気持ちで見てるし。
L ものすごい見方してるなあ!グレゴリー・ペックじゃないんですね(笑)。しかし、ちなはこのグラビアで必ずひと伸びしますよ。ストレートに、素材がグンと伝わってる。
M うん、リリーさんがそう言ってくれるの、ちなにはわかってたもん。
L うるさい(笑)。

そしてこのキープ・オン・童貞力な対談が、グラビアを差し置いて袋とじ!快挙!