今週のキン肉マンII世 第364回 大統領の威厳を失墜させよ!!の巻
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↑ここで毎週、火曜になった直後ぐらいからII世が立ち読みできるんですけど、今週のサブタイトルは一体。
表紙のチーム紹介は2000万パワーズ。ザ・マシンガンズと並ぶかっこいいコンビ名だ。バッファローマンの1000万パワーに私の1000万の技だー!
あとモンゴルマン(ラーメンマン)のシングルタイトル暦に「超人拳法一○二芸 免許皆伝」とあるので、まさかラーメンマンはあの漫画のあの男と同一人物なのか…と思いました。そう…あの超人…。
本編。
リンカーン「プレジデントエルボーッ!」
アナ「アメリカ第16代大統領を模したプラモリンカーン 万太郎をめがけ高低差のある毒針エルボーを放つーっ!」
イケメン「ダメです ダメージの深さから察するに万太郎にあのエルボーは絶対に避けきれない〜」
バッファ「キン肉マンの未来の息子とやらもここまでのようだ…」
大統領「なぁっ!?」
ゴガァ
アナ「万太郎の絶対の危機をグレートIIIがカットに入って救ったー!」
凛子「弱虫毛虫のカオスが今度は身を挺してカットに…」
グレート「正直言うとオタクがやられているのを見てたら怖くて動けなかったんだ でもオタクがワチキを休ませるために必死に戦っている姿を見てるうちに いてもたってもいられなくなって…」
万太郎「グレート、お前痛くないのか…?」
グレート「また弱虫毛虫って言われるかもしれないけど、やっぱり痛いや…」
万太郎「カオス…」
グレート「ねえ万太郎、ワチキ、プラモリンカーンの弱点を見つけたよ」
万太郎「ええっ」
棟梁「何をヒソヒソ言ってやがる もうすぐお前らにはお迎えがくるんだー!」
万太郎、グレートの背中を踏み台にしてバク転キック!
万太郎「そうりゃー!」
ガシャ
アナ「なんとリンカーンのヒゲが取れたー!」
凛子「あーんもうヒゲじゃなくて顔面直撃すればよかったのに」
ミート「いや、そうとも言い切れませんよ」
リンカーン「ムフォムフォ〜」(ガタガタガタ)
万太郎「一部のスキもないレスリングテクニックを以って威風堂々としていたプラモリンカーンが急に弱々しく…」
グレート「ワチキはアメリカ歴代大統領の伝記を読むのが大好きで それによると第16代大統領リンカーンは1860年の大統領選挙のとき思ったより国民の人気が出ず そのことで悩んでいた…。ある日11歳の少女グレース・ベデルに『ヒゲを生やしたほうが人気が出ましてよ』と手紙を貰い少女のアドバイス通りにヒゲを生やした途端に人気爆発 見事選挙戦に勝利した…という話があるんです」
万太郎「なるほど リンカーンにとってのヒゲは威厳の象徴だったというわけだな!」
アナ「茫然自失のプラモリンカーンに対して万太郎 追撃を仕掛ける!」
棟梁「大統領、正面だ!」
アナ「リンカーン、ハイキックで応戦するもいかんせん迫力がない 万太郎なんなくそれを避けるー!」
万太郎「ヒゲのないアンタはこわくないぜー!」
アナ「リンカーンの胸板に両足蹴りをいれる万太郎 プラモリンカーンダウン!」
プラモマン「プレジデントモデル撤収〜!」
アナ「あーっとリンカーン バラバラのパーツに戻りプラモマンの口内に吸い込まれていくー!」
プラモマン「チィー!ただの弱体チームだと思っていたがやるじゃねえか こうなったら俺のプラモの中でももっとも強力なやつを〜!」
棟梁「おおー いよいよそいつの登場か 早く組み立てさせろー!」
アナ「プラモマン プラモ挿入口に新たなプラモデルの箱を入れたー!」
プラモマン「ジオラマ・センセーション!」
アナ「プラモマンのランナーボディに新たなパーツが出現したー!」
棟梁「今度のプラモは組み立てる前にこいつをリングにぶちまけなきゃな!」
アナ「ああーっと棟梁、プルシアンブルーの謎の粘液をリングにぶちまけるー!」【いったい次はどんな模型が!?】
だいたいこんな感じ。
今週の前半部分においてはパーリスさんの
森雪之丞の最高傑作は「炎のキン肉マン」だ。
「愛する友のまなざしが倒れるたび傷つくたび俺を強くする」「ラスト5秒の逆転ファイター」。全てのアニソン、いや私が聴いた全ての歌を見渡してもあれを越える歌詞はない。勝手にシンドバッドばりのホーンセクションが日曜朝10時を待っていたクソガキどもの興奮を助長した。
キャプテン翼の主題歌だったら「サッカーマンガである」という予備知識だけで書けると思うが、あれはよほどキン肉マンを好きで熟読していないとあんな歌詞は書けないのではないかと思う。大人なのに。
という文を読んでたせいか、テーマ曲が頭を流れたよ。大人なのに。つうか今までの展開はせいぜい「キン肉マンボ」しか脳内に流れなかったのだ。
それにしても友情・成長をないがしろにしてきたII世だけど、ここ最近はマジで普通におもしろい漫画だよ。みんな読もう。
今までは新世代超人に全く思い入れがなかったのに、普通にマッスルブラザーズ・ヌーヴォーが好きになってきたからね。364話にしてやっと好かれる主人公もどうかと思うし他のキャラを差し置いて出たばっかりのグレート(カオス)に感情移入するのもアレなんだけど、今の試合が面白いんだからしょうがない。きっちり友情を描いたうえでなら、いつもの調子の豆知識(&長ゼリフ)での逆転もむしろ格好良く見える。安易に初代の名場面をなぞるんじゃなくて、こういった熱さ&とんでもなさを今まで通りきちんと描いたほうが人気が出ましてよ…って手紙を書きたいぐらいだ。ゆで大統領に。
でもまあ「リンカーンはヒゲがなくなるとガクガク震えだす」っていうのはさすがに遺族に訴えられたり国際問題になったりしないか心配だ。ちょっと前までアメリカでアニメやってた漫画とは思えん。