さよならテリー・ザ・キッド

おとなをからかっちゃいけないよ

今週のキン肉マンII世 第395回 右腕がつなぐ師弟の絆!!の巻

なんか色んな人から「今週は泣けた」と聞いたんであらすじ書いておこう。僕はその場で3回読み返しました。

『死時計の刻印』で右腕を切断されたブロッケン。
ジェイド「バカだよレイラァは・・・ 本来はタッグトーナメントのメンバーに入ってなかったのに、リザーブマッチにエントリーしたっかりにこんなひどい目にあって・・・」
ブロッケン「バカか・・・たしかにそうかもしれねえな・・・ しかしこれがわがブロッケン一族の性(さが)かもしれねえ・・・ オレも親父もそうだった やる前からこちらの勝ちが見えてるような相手には興味はねえ・・・ どんな痛い目に遭うかはわかっていても まだ誰も肌を合わせていない未知の強豪に いの一番に飛びかかっていきたくなる・・・だが・・・いつも威勢だけで最後には散ってしまうがな・・・フッ・・・」

リングに崩れ落ちるブロッケン。転がり落ちるブロッケンマンとウルフマンの写真入りペンダント。ゴングが鳴り、時間超人の勝ちが確定する。
救護班とともにリング内に入るマシンガンズ。テリーがジェロニモの腕サポーターをめくるとむき出しの骨が。さらにスグルもブロッケンの腹の皮をめくる。
「やっぱり・・・うまく造ってあるが・・・人工皮膚か・・・」
ブロッケンの腹には巨大な穴が。

時間ズ「キン肉マンテリーマンよ、明日はわが身と思っておいたほうがいいぜ」
スグル「フッ おまえたち何か勘違いしてるんじゃないのか?」
テリー「ジェロニモはなあ 5日前の宇宙超人タッグトーナメントで、はぐれ悪魔コンビの地獄のローラーに右腕を粉砕されたまま、片方の腕だけでおまえたちと闘っていたんだぞーっ!」
スグル「ブロッケンJrも同じく宇宙超人タッグでケンダマンとスクリューキッドのツープラトン攻撃で腹部に穴があいたままだったんだーっ! いいか!こいつらの体調が万全だったらおまえたちがただで済んでるわけがないんだ!不利な勝負とわかっていても 友と一緒にそのリングに飛び込む強い絆がおまえらにあるのかーーーっ!?」
「またほざいてやがる」とライトニング。

一方ジェイドは落ちたペンダントを拾い、胸に抱えて、またもうずくまる。 ブロッケンが担架により運ばれようとしていたところへ、人を掻き分け駆け寄ろうとするジェイドだが、
「てめえ〜っ どけって言ってるだろう!」
とスグルにローキックを食らわされる。
そこを止めに入るテリー。ブロッケンが目を覚まし、ジェイドが駆け寄るとまたもスグルが「おいっ!」と声を荒げるが再びテリーがスグルを止める。

ブロ「フフ・・・おめえに師匠と呼ばれる覚えはねえが・・・ おめえのまっすぐな目は・・・まるでガキの頃のオレみてえだ・・・ レイラァ・・・フフ・・・オレも、親父をそう呼んでいた修業の日々が蘇ってきやがる・・・」
ジェイド「レイラァ、もう話さないで・・・」
ブロ「ヘルメットのあんちゃんよ・・・ドイツにはこんな諺があるんだ・・・ 『ふたりというものはいいものだ・・・楽しい時は2倍楽しめる・・・そして苦しい時は半分で済む』」
修業時代を思い出し涙ぐむジェイド。
ブロ「フフフ・・・やけに冷えこみやがる 目まで霞んできやがった・・・ まるで・・・霧に包まれた冬のベルリンのようだ・・・」
ジェイド「レ・・・レイラァもうしゃべらないで・・・」
ブロ「え・・・縁もゆかりもねえがオレのために泣いてくれるあんちゃんよ」
ブロ「握手しようや」
と肩から先が無い右腕を差し出す。ジェイドも右腕を出すと
ジェイド「ウ・・・ウオ!・・・感じる!すでに切断されてないはずの師匠の右腕を!」
と涙があふれ出る。
ジェイド「な・・・なんて温かい手なんだ」
スグルが
「てめえ またそんなでたらめを!」
と殴りかかろうとするが、またしてもテリーに止められる。
バッファ・モンゴル・テリーはブロとジェイドを何も言わず見つめている。
スグル「みんなどうかしておるぞ」
ジェイド「あ・・・ああ〜〜〜っ すんげえ悲しいはずなのになぜだか勇気がどんどん湧いてきやがる!」
万太郎「ミート、ブロッケンは、ブロッケンは・・・」
ミート「ええ・・・わかったようですね ジェイドが未来からきた自分の弟子だということが!」
と涙。
ブロ「が・・・頑張れ・・・」
気を失い、同時に右腕の幻も消え去る。
ジェイド「わかりました師匠・・・」
 
次回、ジェイドがいざリングへ!対戦相手は・・・

テガタナーズという名称を馬鹿にしてすみませんでした。あと「負けるって分かってんだからこの試合ってストーリー的に要らなくね?」とか思ってすみませんでした。
あと「なんで殺人遊戯コンビに穴あけられたのが無かったことになってんだよ!まあどうせゆでだし・・・」という世間の声を逆手に取るかのような、「実は人工皮膚を貼りつけて超頑張ってた」という荒業にも感動させられてしまったよ。あとスグルが嫌なやつすぎる。

負けて輝くブロッケンJr.はまさにプロレスラーそのものであったなあ。故・橋本真也の「人間の春夏秋冬を見せられるのがプロレス」という名言を思い出した回でした。だけどジェイドはそんなとこまで似なくてもいい。次の相手がネプなので勝ち目が死ぬほどないけども。

しかしまあ毎週言ってるけども最近のキン肉マンはII世はおもしろい。

無印II世は大部分がつまらなくて、友情が描かれた場面もほとんどなかった。対して究極タッグ編は、タッグということもあり友情を前面に押し出しまくり、そしておもしろい。キン肉マンのおもしろさはやはり友情部分なのだなあ。加えて師弟愛・親子愛もあるんだから初代超えるんじゃないの?単純計算で。