さよならテリー・ザ・キッド

おとなをからかっちゃいけないよ

マッスル牧場classic・有料公開収録大会

こんなん行ってきました。

日本を代表する四流プロレス団体『マッスル』がロフトプラスワンに初プラスワン!!内容は今のところ全く未定!試合とかは特にやらないかもしれませんが、何らかの形で皆さんにお楽しみ頂けるよう努力します。
【出演】マッスル坂井アントーニオ本多趙雲子龍、ペドロ高石、藤岡典一、ミスターマジック、酒井一圭HG、男色ディーノ、鶴見亜門
http://www.ddttec.jp/muscle/index.html

マッスル牧場第1回のレビュー・感想はこちら


いやー、すごかった。「やられた」としか言いようがない。「プロレス」っていうカテゴリで書くのがもったいないですよ。この奇跡がテレビ埼玉を通じてプロレスファン以外にも伝わりますように・・・と祈ってしまうぐらい、「伝説の瞬間に居合わせた」という実感があります。
テレビ埼玉での放送は来週以降3回ぐらいに分けてやるそうなので、以下ネタバレ。


公開録画イベントで、場所も新宿ロフトプラスワンなので、トークイベント的なのを想像してたんですよ。まあ実際、序盤は「ついにサブカルの聖地・ロフトプラスワンに進出したぜー」ってうれし泣きするみたいなトークしてて、実際そのノリのままで最後までいくっていうファン感謝デーみたいなイベントで終わっても誰も文句言わないと思うんですよ。でもそんなことを考えてた昨日の自分を殺してやりたい!
というのも暗黒プロレス組織666の皆さんが出てきまして、ある意味方向性が近いので絶対お互いライバル視してるようはずの2団体なので、その夢のコラボがこんなとこで唐突に、しかもたった150人しか見れないとこで実現!1500円でこれはお得!そしてせっかくのコラボなのに、なぜかミニゲームで対決!まあ、ある意味マッスルらしいや!


・・・どころではもちろん済みませんでした。「決着はプロレスでつけてやる!」ということになり、あ、これは次回大会の予告編なのね?と思いきや、ロフトプラスワンから150メートルほど離れた新宿フェイスで、今すぐにやるそうです。えー!?確かにフェイスはよくプロレスやってる会場だけども!まさかロフトから客ごと移動させるなんて!ていうか会場が途中で変わるイベントなんて前代未聞だよ!サプライズのために会場ふたつ押さえてたなんて!
でも666メンバーが姿を消したあとも誰も席を立たず、「あの、本当に移動しますんで・・・」とダメ押しされてやっと「え、本当に?」と戸惑い驚いたあとに歓声が起きてました。なにこの空気。おもしろい。その後150人の客をマッスルメンバーが先導してフェイスに到着、本当に666VSマッスルの全面対抗戦が見れたのでした。しかもフルメンバーで超豪華。

対抗戦の内容は放送を見てもらうとして、オチも見事でした。666の名物のひとりに、“バカ社長”ことクレイジーSKBというレスラーがいるんですが。

こんな感じでリング上で火炎放射しまくっていろんな会場を出入り禁止になってる人なのに、よりによって新宿フェイスは火気厳禁。
だけどこの日のメインイベントで、バカ社長は「お前らの煩悩を燃やし尽くしてやる」とか言い始めたんですよ。え?無理だろ?と思ってたら、なんとバカ社長は特撮用のブルーバックを腕に巻き、リング上の全員にラリアット。どういうことかと思いきや、社長の後ろ(でももちろん客席から見えるところ)には「放送では燃えています」というカンペを持ったスタッフが!ゲエー!火気厳禁の会場で炎のラリアットが完成したー!火気厳禁を逆手に取って、しかも公開収録というテレビ放送ありきの興行形態を活かした全く無駄のない攻撃だー!
そして社長はリング上の選手・レフェリーのあとに客席を襲いつつ1周し、そして会場の壁にまで炎のラリアットを放ち、メインイベントの試合結果は「歌舞伎町大炎上」というプロレス史上初の決まり手に。スケールでかすぎる。

1500円で本興行なみのボリュームと豪華メンバーだったお得感、「してやられた」という悔しさと気持ちよさ、とにかくハッピーにさせてくれた3時間でした。エンディングでマッスル坂井が言ってた「テレビならではのプロレスの表現方法はもっとあるはず」という言葉を信じて、これからもマッスル牧場を応援し続けたいです。楽しかった。