さよならテリー・ザ・キッド

おとなをからかっちゃいけないよ

 「トータルファイターK(カオ)」レビュー(後編)

こんな古き良きレビュースタイルもいい加減に飽きてきたので(読んでる側が)、今回で終わります。

物語も終盤、というか打ちきり直前の最終巻になり、最大のイベント「ケンカ・ワールドカップ'94」が開催されます。まあ超人オリンピックみたいなもんなので、世界から格闘家が集まってくるわけですよ。そうなると大量の新キャラ登場となるわけなんですが、ここでゆで先生はいつものごとく読者の投稿キャラを投入してきます。
プレイボーイで連載されているキン肉マン二世では投稿者の平均年齢も高く、ある程度のレベルのハガキも集まるというものですが、いかんせん「カオ」の掲載誌はコミックボンボン。おもな読者層は小学校低学年と思われます。よって、読者からのハガキを見るとの書いた絵はえらくシンプルなデザインばかり。子供の自由奔放な絵からインスピレーションを得たゆで先生がアレンジ、してくれるならいいのですが、先生は全くいじらずに漫画に使ってしまいます。そしてその結果…
 
 

ハガキでは「ドリラーマン」

オランダ代表 ドリラーさん

 
オリンピック予選にはこのような適当なルックスの格闘家が大量発生。つうかコイツ、ボボボーボ・ボーボボに出てても違和感がないと思うんですが、ボーボボとの違いはこんな外見でもギャグキャラじゃないことでしょうか。
 
でも、キン肉マンのレギュラーだってほとんど投稿キャラだったわけですよ。
 

よろこんでいる

埼玉県 小宮勉くんの作品

 
ところで「カオの対戦キャラ発表!」のコーナーに「採用作品の著作権およびテレビ・映画化権、商品化権などは講談社に帰属するものとします」と書かれています。テレビ・映画化、か…。
キン肉マンの時もこうだったんでしょうか…。ラーメンマンなんて独立した作品になってアニメ・ゲームにもなったのに、原案の小宮くんには何の権利も…。 
  
しかし新キャラがたくさん出てるのに全くワクワク感がないのはどうなんでしょう。いやいや、本戦が始まれば面白くなるはずです。そう思っていたら、ドリラーさんをはじめ安っぽい外見の人はどんどんやられていくではないですか。ははあ、ザコどもは引きたて役…ここでかっこいいキャラが出ればインパクト出ますからね。さすが御大、計算高い…!さあ、そんな希望的観測をしてるうちに予選が終わりました。
 
さてさて、本編に残ったのはどんなキャラかな?
 
 
 
 
 

に…似ている!あの超人に…!

中国代表 チャンポンさん

 

やったー!こいつなら人気も出そうだー!こいつを主人公にして別の漫画も描いてアニメ・ゲームにも…なってた・ま・る・かーーーーーーー!模倣っつうだけでオリジナルを超えようがないのに、チャンポンというネーミング、ナルトカッターという武器のなんという陳腐さよ!
…いや、ゆで世界では中国人はみんな細目にドジョウひげになのかも…。あ、でもなぜかアイアン・ヘッドも中国代表だしなあ…。
  
 
とにもかくにも始まった、ケンカワールドカップ本戦トーナメント!この時点で残り単行本にして半冊!
 
注目のチャンポンの対戦相手は…
 
 
 

死神と竜神(笑)

ゲエー!?こいつ…人間じゃねぇー!

 
いままでは(一応)人間同士の格闘だったのに、いきなり怪人だー!なんの説明も無しに!説明らしきものがあるとすれば“時計改造人間術”という流派?のみ!チャンポンの流派が実は「千虎断殺拳」というイカす名前だったことがかすれる程のインパクトだぜ、時計改造人間術!
しかもこの後!チャンポンとの対戦では恐るべき必殺技が明らかに!なんか急に文章のペースあがってきましたが、実際の漫画も急ぎ足です。トーナメント1回戦第1試合なのにあと2話しか残ってないからな!それではさっそくご覧頂きましょう、ナルトカッターをやぶられたあとのチャンポンさんの勇姿です、どうぞ!
 
 
 
 

ためてためて〜

 

ブチ

「死神のぞうきんしぼり」!!

 
 
 
時計がまったく活かされてねぇー!
 
 
 
 
このあと、この漫画は2回戦が始まる前に「必ず優勝するぞー」みたいなシーンで弱火のまま終わるので、レビューもこれにておしまいっ。