さよならテリー・ザ・キッド

おとなをからかっちゃいけないよ

4/10 ドグマ4周年記念イベントと姫咲しゅりさんについて

ここは普段お笑いのことだとか漫画のことを書くことが多いせいで、比較的女性が読んでるとは思うのですが、今日はAVの話をします。女性読者が減っても知ったことか!書きたいことを書くんじゃい!


というわけで10日に六本木で行われたドグマ4周年イベントに行ってきました。


ドグマというのはアダルトビデオの制作会社で、セル専門(=レンタル店に置いていない)のメーカーだから男性陣でも知らない人は全く知らないかとは思うのですが、専属女優として森下くるみさんがいる会社、と言えば伝わるでしょうか。
作品的には女優さんが椅子に拘束されたり、白い液体まみれになったりと、普通の人が見たらドン引きするような酷い目に遭うものが多いと思います。「女優さんがインタビューされて、やることやって、ハイおしまい」みたいなのは無いので安心して見られるし、何より作品に本気度が感じられるので好きです。あと「もしも女子銀行員たちがあなたのペニスに異常に興味を示したら?」みたいなバカタイトルも作ってます。

そんなドグマの4周年イベントに、友人のイチさんに誘われたので行ってきました。僕はこの手のイベントに参加するのは初めてなのですが、イチさんは何度か参加したことがあるらしいので非常に頼もしい。
さて、今回のイベントの参加女優は

森下くるみ南波杏、中野美奈ちゃん、米倉夏弥、小泉キラリ姫咲しゅり青木玲三上翔子、宮地奈々、日高ゆりあ藍山みなみ、星月まゆら星野つぐみ、君嶋もえ、月野しずく(敬称略)

という、分からない人は分からないだろうし見る人が見れば豪華なメンバー、だと思うのですけど、僕は彼女達の作品はほとんど見たことがありませんでした。顔と名前が一致してる人さえも少なく、当日に2人ほど欠席してたけど誰だか忘れた、という最悪さ。
格で言えば今回のツートップである森下さんと南波さんはサンプル動画ぐらいは見たことがあって、あとイチさんに「ミカショー(三上翔子さんの愛称)は普通に“漏れ”とか声に出していうタイプの2ちゃんねらー」というのを聞いてて知ってたぐらいかな。三上さんはこの日も「4周年おめでトン」と言ったり「ちんこ音頭」を熱唱したりしていました。そのぐらい知らない女優さんばかりで、「お世話になった度」で言えばこの日は司会をしていた宝来みゆきさん(AVは引退済み)が一番高いかな、という。


でもこの中で唯一、姫咲しゅりさんという女優さんが好きなので行ったのです。姫咲さんに関しては他のメーカーのものも含めて何本も見ました。最初は単純に情の深そうな顔立ちに惹かれて見てみたのですが、一度DVDを見てからは、そのAV女優らしからぬ演技力の虜。憑依型の演技とでも言えばいいんでしょうか、とにかく役になりきっているのが良いです。例えばドグマのサイトにあるサンプル動画の中だと、例えば「姉に犯されろ!」では、弟に同情して本気で涙を流しています。AVで、別に痛い事をされているわけではないのに泣いてる人なんて初めて見たよ!
他の作品でも「演技が1人だけまともすぎて周囲から浮く」という状態になっているのを何度も見ました。大概のAVでは演技が軽視されているのも問題なのでしょうけど、僕は今までAVを見るときにはドラマ部分を飛ばして見ていたのに、姫咲さんの作品だけは唯一、ドラマの方に見入ってしまいます。しかもそんなことをしているうち、僕は姫咲さんのことが好きになり過ぎて、姫咲さんと男優との絡みを見るのが辛くなるという末期的な症状に陥った為、エロシーンを早送りするという逆転現象が起きました。
以前、「やり逃げコージーテレビ東京系)」に杉作J太郎先生がゲスト出演した際、「沢口あすか蒼井そらのAVは絡みのシーンを早送りする」と言っていて、「そんなわけねえじゃん!気持ち悪いよ、J太郎!」と笑いながら見ていたのに僕も同じ病気になってしまいました。

でも姫咲さんはドラマだけではなく、エロシーンもちゃんと素晴らしいのですよ。痴女役の時の天才的で挑発的なエロさ、いじめられ役の時の本気の恥ずかしがり方(色白なので顔を赤らめるのが分かりやすい)、どちらも良い。「エロさ」と「ピュアさ」という一見して矛盾したかのように見える2つの要素が奇跡のバランスで成立しています。
いや、本当に最近はエロシーンも見てないんですけどね。男というのはエロい女子は好きだけど、好きな女子が他の男とエロいことしてるシーンは嫌いな生き物です。最新作「痴女と性欲」は精液モノなので特に見れません。姫咲さんじゃなくても、かわいい女の子が白い液にまみれているのと複数の男性にエロいことしてるのを見るのはヘコみます。


ラブレターにも似た気持ち悪い前置きはこの辺にして、要するにこの姫咲さんを生で一目でいいから見たい、というだけの為に行きました。
無料ということもあって、会場には300人ほどの男達が集結。トークショーの合間に「この中で彼女がいる方は?」と質問をされた時、それまで野太い声でヤジにも似た声援を送ってた会場が静まりかえったのが非常に印象的だったのですけど、それもしょうがないかな…と思わざるを得ない雰囲気を醸し出した男達が300人集まると壮絶です。もちろん僕も彼らの仲間なうえ、400程度のアンテナ登録数があるダイアリーで「AV女優に入れこんでいます」と公言するのは今以上にモテなくなるはず…!だけど、それでも書かずにはいられないことだってあるんだよ!


カッコ良い事を言った風になって満足したところでレポートを続けます。
場所は六本木のクラブで、そこの入り口に「女優さんへのみだらな行為は禁止します」という張り紙がある時点で僕は相当おもしろかったです。六本木のおしゃれ感、台無し。


300人のモテないボーイズがクラブという場違いな場所の地べたに座らされ、そしてドグマの会員の人は優先的に入場できるらしく、会場の前の方に座っていました。僕も会員になるか迷いましたが、「お金を払ってでも姫咲さんに近づく」というのはなんか違うと思ったのでなりませんでした。まあ会員特典はこれだけじゃなくて、DVDが安く買えるとか森下くるみとバスツアーに行けるとか色々あるのですけど。

で、前述の宝来みゆきさんと、「誠之助」という普段は何をしているのか分からない男性が司会。2人の呼びこみにより女優陣の登場になります。
僕はステージからは遠かったんですけど、通り道側の端っこの席だったので、入場の時に姫咲さんが間近を通り、ドキドキしました。会場人気は森下さんと南波さんがダントツだったように思いますけど、僕は姫咲さんばっかり見てました。

女優さん達はミニスカだったりノースリーブだったりセクシーな天使のコスプレしてる人がいたり、みなさん割と頑張っていて、まあ悪く言えばキャバクラっぽい衣装だったのですけど、そんな中で森下さんは卒業式っぽい袴。
露出度が低いのに萌えるのでさすがトップ女優だぜ、と思ったのですが、我らが姫咲さんはさらにその上を行く衣装。
 
なんとジーンズにグレーのフード付きパーカーでした。もちろん長袖。地味だよ!コンビニにでも行く気か!それに似たパーカーはウチにもあるよ!ユニクロで買ったよ!


後述のおにぎり大会の時の画像。横のコスプレイヤーとのコントラストといったらない。


かつて「インテリジェンス・モンスター」と呼ばれたプロレスラー、ブルーザー・ブロディは「集合写真の時は、他の連中と離れた端っこに1人で写るようにしている。その方が目立つからだ」と言っていましたが、姫咲さんも本能でそれを分かっているんだとしたら恐ろしい。ファンに媚びる衣装をあえて着ずに目立つことに成功しています。天才すぎる。司会の人に衣装のことは全くいじられなかったけど、僕は地味な女の子が好きなので、まんまとクラクラしてしまいました。「地味萌え」は潜在的な需要があるはずなので、ドグマさんよろしくお願いします。姫咲さんの「姉に犯されろ!」での漫画家役はとても良かったです。あれで髪がひっつめだったら完璧。本人は実際に漫画好きみたいだし。僕は「家に篭りっぱなしの女漫画家がしてるみたいな格好」が好きなんです。ジャージとか。


まあぶっちゃけた話、姫咲さんは腕に立派な阿弥陀如来の刺青を入れてる人(ビデオによっては全裸でも刺青がない時もあるので詳しいことは分からない)なのでビデオでも基本的には露出度が低いのですが…。そんなワケありっぽいとこも良いですよね。(盲目)


そしてまずは女優さん出演のビデオを大スクリーンで流しながら、本人にインタビューして恥ずかしがる様を見る、というコーナー。「やり逃げコージー」にnao.という女優さんが出た時にも同じことをやってたんですけど、スクリーンと本人を交互に見ると妙に興奮するものです。あと「AV女優でもやっぱり恥ずかしいのだな」という当たり前のことを思います。この時は会場の300人全員が「それでは全員、スタンドアップ」とTBSオールスター大感謝祭の島崎和歌子に言われたわけでもないのにスタンドアップしていたと思います。それを考えると、すげー萎える。
ちなみにこの時の姫咲さんのリアクションは、他の女優さん達みたく大声で「キャー!」「やめてやめて!」みたいなのはなく、身をすくめて、特に声を出すでもなく、頭を小刻みに振るなどしてここでも地味ーーーーに嫌がっていました。たまらんです。


その後、監督勢インタビュー、森下くるみ南波杏の夢の共演・DVD3枚組の超大作『蔵の中』発表、最強の監督を決める企画「D-1クライマックス」発表等がありましたが、姫咲さんが出てないので省略します。


その後に休憩に入ったのですけど、その間にドリンクカウンターでは4人の女優がお酒を作ってくれるというサービスが。4人の中には姫咲さんがいたので僕はもちろん彼女のところへ。そこでは握手もしてもらい、ちょっとだけお話することもできました。カシスオレンジを頼んで、「お酒多めのほうがいいとかありますか?」「いや、もうお任せします」「え、困るよそんなの!」みたいなことを言われただけですけど…。リードできない男はダメだ・・・。ヘコむ・・・。
その後も遠くから眺めてたけど、気さくでいい子でした。アイドルのイベントに行って「いい子だった」とか言ってる人を見て、そんなに一瞬で人格が分かるかよ!と思っていたけど、姫咲さんばっかりはいい子。間違いない。
いや、マジメな話、ネットでいろいろ検索してみたらスタッフ受けがことごとく良かったんですけど、それもうなずける感じの人の良さ丸出しでした。


休憩後、ドグマのイベントでは恒例らしい、おにぎり大会に。イチさん(いい歳)が
「『おにぎり』ってなにをにぎるんだよ!」
とニヤニヤしながら頭の悪いことを言っていましたが、これは女優さん達が4チームに分かれてみんなでおにぎり作って、それを食べたモテないボーイズが、どこのおにぎりが一番良かったか投票するというもの。おにぎりだから味にそんなに差は出ないから、見た目とか作ってる時の手つき・腰つきも考慮して投票してください、とのことですが、「1人1個しか食べれない」というルールがあった為、必然的に「ごひいきの女の子の手作りおにぎりを食べたい」となるのが心理で、結果的には女優の人気投票みたいになってたと思います。


なぜか姫咲さんチームは作ってる30分間(ちなみにこの間は写真取り放題)も人が少なく、投票結果も3位の半分以下の投票数というよく分からない結果になっていました。確かに森下さんチームとかは人が多すぎて近づけないほどではあったのですけど、上位3チームは僅差だったので、なんなんだろうなあ。イベントでの扱いを見る限り、人気がないってことはないはずなんですけど。イベントに来るタイプの男達は、愛想がいい人が女の子が好きなのかしら。まあ僕にとっては敵が少ないってこと良かったですけど。敵?


僕は一応、公平を期す為に4チームのおにぎりを見てみたあとに、明らかに見た目の悪かった姫咲さんのを食べました。全く公平じゃないなコレ。あと姫咲さんは人の少なさと30分おにぎりを作る重労働で、後半あきらかにやさぐれていたので可愛かったです。営業スマイルができないのが可愛い。そして、このおにぎり大会の様子を休憩所からモニターで会場を見ていたイチさんに「お前は姫咲さんのところに居過ぎだよ!」と注意されました。

あと2ちゃんねらー三上さんはおにぎりモナーを作ったそうで、食べた人によると味がなかったそうです。不味いおにぎりってなかなか作れないよ。


そしてラストは女優の私物抽選会。他の女優さん達のプレゼントがプライベートでのプリクラやサイン入りポラ、使っていたマフラーや下着、そして「いま履いてる下着を今ここで直接脱がしてもらってプレゼントします」という「みだらな行為」をする人までいて、ハードルが上がる上がる。僕は他の人のプレゼントが外れるたびに「姫咲さんのに当たるチャンスを失わずに良かった」と思いながら待ちます。そして姫咲さんの番になり、彼女が用意したものは…「使っていたブレスレット」。またしても地味!プレゼントまで地味!「ショッパくてごめんなさい」と言ってました。そりゃあ別の意味ではショッパいかもしれないけれど(すいません)、ここでセクシャルなものを出品されても幻滅してたと思うので、個人的にはとても嬉しかったのでした。そして残念ながら僕は抽選に外れましたが、当選したのはなんと女性(会場に2・3人しかいなかった)で、変にジェラシーを抱かずにもすみました。


その後は女優全員がステージに上がり、客が20人ずつ交代で1分だけ撮影し放題というコーナー。まあ僕は携帯カメラしか持ってないし、全員集合されても姫咲さんにしか興味がないし、姫咲さんは列の後ろだし…ということでそんなに嬉しいコーナーではなかったのですけど、それでもやっぱり姫咲さんを撮ったら、光の加減で周りの女優陣の顔の部分だけがうまいこと消えてしまい、「僕にはこう見えている」みたいな奇跡の1枚となりました。
加工してないのになぜかこんな。ちょっと笑った。


そして12時〜6時という実は長丁場だったイベントも終わり、最後に全員が1人ずつ挨拶。姫咲さんは特に面白いことも言おうとせず、何を言ったか覚えてないけど、覚えてないぐらいに当たりさわりのないことを言ってシメていたと思います。完璧!
撮影の時とか挨拶の時、森下さんや南波さんは愛想も良いしイベント慣れしてる感じだったけど、姫咲さんはいつまでも地味なままでいて欲しいと思いました。


イベントの全体的な感想。
バラエティとかにAV女優が出た際、トークでからんだ人は「本人に会った後にビデオ見たら、すごい良かったわー」と声を揃えて言うのですけど、僕は逆にビデオを見れなくなりました。姫咲さんじゃなくても。ある程度「素」の部分を見てしまうと、知り合いがビデオに出てるのを見てしまう感覚に近いのでしょうかね。まあ明らかに知り合いでもなんでもないんですけど。イチさんも同じことを言っていて、彼は何回もイベントに行っているからどんどん見れる女優の選択肢が狭まり、今では企画モノぐらいしか見れないんだそうな。ファン層を広げるイベントのはずなのにある意味、自分らで営業妨害してるみたいになってる。これは僕らがおかしいだけなのかな…。イベント自体は楽しかったのですけど、帰りの電車では2人ともテンションが低かったです。


あと僕は姫咲さんと握手した際、「頑張ってください」とは言えなかったんですよ。だって頑張って欲しくないもの!エロビデオ出るの辞めて欲しいもの!他の男が姫咲さんの性行為を見て手淫するなんて!!!!!


まあ「仕事しないでください」と言うわけにもいかず、黙って握手するしかなかったのでした。「俺が養ってやるから仕事を辞めな」という財力も甲斐性もない以上、僕にできることは「見ないけどDVDを買う」ぐらいしかないんだろうか…。